DVD 『 PET 檻の中の乙女』 鑑賞/雑感

2017年07月08日 00:02

「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映されたサスペンススリラー、『 PET 檻の中の乙女』(原題:Pet)。アメリカとスペインの合作で監督はスペインの新鋭カルロス・トレンス

動物保護センターに務めるストーカー男が、バスで元同級生の女性を見かける所から始まる監禁モノだが、…あぁ、よくある歪んだ愛の形を描いたストーリーだな、と思って観ていると、中盤からとんでもない方向に物語が曲がり出す。
半裸状態で監禁されているおネェちゃんのエロチックな姿態の映像を期待すると、非道いモノを観たと後悔する事になります。

確かに意外な展開で、飽きずには観る事が出来るし、エッ、あの友達って「ビューティフル・マインド」の時と同じ存在と驚きはするけど、何せ、後半、グチャグチャなスプラッタ・ホラーに転じるので、その手が苦手な御仁には絶対お勧めしません。

…通常の監禁モノと思わせて、話を引っ繰り返すまではいいんだが、何せ、監禁場所とか、話の進め方に突っ込みどころが多すぎて、最終的には見事にしょうもない作品に仕上げてあります。

いやぁ、監禁モノの傑作って、ウィリアム・ワイラーの「コレクター」以上の作品は出てこないなぁ。
ワイラーが、テレンス・スタンプを主演を据えて撮った誘拐、監禁モノの傑作です。未見の方はDVDを探してでもご覧あれ、ちなみに、この「コレクター」とテレンス・スタンプに関しては、こちらの"テレンス・スタンプ主演作、この2本がベスト"を参照ください。

『 PET 檻の中の乙女』予告編(YouTube)

日本公開予定作品『スパイダーマン ホームカミング』『少女ファニーと運命の旅』『ダイバージェントFINAL』

2017年07月06日 00:01

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『スパイダーマン ホームカミング』(原題:Spider-Man: Homecoming)  8月11日(金)TOHOシネマズ日劇他。
2002年のサム・ライミ版のシリーズから、マーク・ウェブ版になり、今回で3度目という何ともサイクルの短い映画化作品。主演もトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドときて、今回は「インポッシブル」に出ていたトム・ホランドが、ピーター・パーカー(スパイダーマン)を演じる。
監督は新鋭ジョン・ワッツ、ヴィラン役はマイケル・キートン。
『スパイダーマン ホームカミング』日本語オフィシャルサイト

『少女ファニーと運命の旅』(原題:Le voyage de Fanny)  8月11日(金)TOHOシネマズシャンテ他。
フランスの映画監督、ジャック・ドワイヨンの娘であるローラ・ドワイヨンによる初監督作品で、ナチス・ドイツ支配下のフランスで、児童施設にかくまわれていたユダヤ人の子供たちが彼等たちだけで、スイスへの決死の逃避行を実行する物語。
…1930年にドイツに生まれ、現在はイスラエルに在住するユダヤ人女性ファニー・ベン=アミの自伝の映画化作品。
『少女ファニーと運命の旅』日本語オフィシャルサイト

『ダイバージェントFINAL』(原題:Allegiant)  8月19日(土)角川シネマ新宿他。
「ダイバージェント」シリーズの3作目となるSFアクション作品。2作目の「 ダイバージェントNEO」を監督したロベルト・シュベンケが今回も監督していて、テオ・ジェームズ、オクタビア・スペンサー、マイルズ・テラー、ナオミ・ワッツ等の出演陣も前回に同じ。
"FINAL"の邦題がついているが、角川文庫から邦訳も出ている「ダイバージェント3 忠誠者」の前編の物語になる。
『ダイバージェントFINAL』日本語オフィシャルサイト

DVD 『マリアンヌ』 鑑賞/雑感

2017年07月01日 00:09

『マリアンヌ』(原題:Allied)。ロバート・ゼメキス監督で、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールが共演、しかも1940年代のカサブランカとロンドンを舞台に展開する、ヒッチコックを思わせるラブストーリー絡みのスパイ映画と来れば無条件で鑑賞。

1942年、カナダの極秘諜報員マックスと、フランス軍レジスタンスのマリアンヌは、ドイツ大使暗殺という重大な任務を通してカサブランカで出逢う、二人は、敵の裏をかくため夫婦を装い任務の機会を伺う事になる。

この任務は映画の前半にあっさりと描かれ、物語の核は、その後の二人の運命にある。
ナチスを暗殺する使命の後、二人は結婚し、本物の夫婦となって、娘も生まれ、英国で幸せに生きていたが… 妻のマリアンヌがドイツの二重スパイの嫌疑をかけられ、事実なら彼女を射殺しろとの命令が夫に下される。

ここから物語にサスペンス感が加わるのだが、ヒッチコックを思わせるスリルよりも、クラシカルなラブストーリーの雰囲気を外さず、ロバート・ゼメキスが扱うにしては珍しい種類の映画に仕上がっている。
まぁ、砂嵐に巻き込まれた車の中でのラブシーンで、二人の周囲をカメラを廻るシーンがあって、ちとヒッチ調ではあるが、全体から見れば浮いてる印象は否めない。

どちらかというと前半の酒場の雰囲気や、終盤の飛行場のシーンが「カサブランカ」を思わせる作りになっていて、あぁ、これはゼメキス、意識的にやってるな、と思わずにいられない。
…そこら辺りを含めて、ゼメキスのクラシック志向の画面作りを楽しむ映画である。

『マリアンヌ』日本語オフィシャルサイト

DVD『さざなみ』鑑賞/雑感

2017年06月29日 00:03

原題は45年、結婚45周年目の夫婦を描き、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞を筆頭に、各国の映画祭や映画賞で高い評価を得た英国の人間ドラマ。監督は「ウィークエンド」でゲイの世界を描いたアンドリュー・ハイ、『さざなみ』(原題:45 Years)。

主演はシャーロット・ランプリングとトム・コートネイ。…シャーロット・ランプリングについては先日、「さらば愛しき女よ」の記事で取り上げているが、トム・コートネイは嘗て「長距離ランナーの孤独」で反抗し怒れる若者を演じ、鮮烈なデビューをした俳優である。…この二人が老夫婦を演じる、と言う設定に、時代の流れを感じつつ興味深く鑑賞。

50年前に氷山で行方不明になった夫の元恋人の遺体が発見されたという、1通の手紙が夫婦のもとに届く。夫の若き日の恋人は、永遠に27歳のまま氷に瞬間冷凍されているという。夫はその時から過去の恋愛の記憶を反芻するようになり、妻は存在しない女への嫉妬心や不信感を募らせていく。

結局、元恋人の遺体発見は、只のエピソードに過ぎず、老夫婦間に起こる亀裂のきっかけでしかない。描かれるのは年齢を重ねようと、境遇が違おうと、夫婦であろうと、なかろうと、男性と女性の徹底的な違いだ。

映画が終わった後、この夫婦に訪れるのは破滅か、回復か、ラスト直前のシャーロット・ランプリングの態度が何を物語っていたのか‥。
ランプリングの表情、トム・コートネイの演技、一切、ドラマチックな展開が無いのに、極めて怖ろしい映画で、なるほど「ゴーン・ガール」と怖さを比べる気持ちが判る。
『さざなみ』日本語オフィシャルサイト

日本公開作品『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』『トランスフォーマー 最後の騎士王』『スターシップ9』

2017年06月27日 00:02

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『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(原題:The Mummy) 7月28日(金)全国公開。
ユニバーサル・ピクチャーズが古典的モンスターキャラクターを新世代に復活させるシリーズ「ダーク・ユニバース」シリーズの第一回作品。
1932年の「ミイラ再生」のリブート作品だが、同様の発想で作られた「ハムナプトラ」シリーズとストーリーは一緒。…監督は「トランスフォーマー」シリーズの脚本を手掛けたアレックス・カーツマン、主演はトム・クルーズ、共演にラッセル・クロウ、アナベル・ウォーリス。
『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』日本語オフィシャルサイト

『トランスフォーマー 最後の騎士王』(原題:Transformers: The Last Knight) 8月4日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズ他
マイケル・ベイ監督「トランスフォーマー」シリーズ5作目。主演は前作に続いてマーク・ウォールバーグで、新たにアンソニー・ホプキンスが出演する。
トランスフォーマー達が何故地球にやってくるのかという謎を元に、前作「トランスフォーマー/ロストエイジ」からの続きとなるストーリーが展開される。
『トランスフォーマー 最後の騎士王』日本語オフィシャルサイト

『スターシップ9』(原題:Orbiter 9) 8月5日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他
スペイン・コロンビア合作によるSF作品で、B級ホラーの脚本を手がけていたアテム・クライチェの長編初監督作。
汚染により死にゆく地球に代わる星を見つけるために、恒星間飛行の旅に出たエレナが、スペースシップの故障で救援信号を送り、呼びかけに応じた他のシップのエンジニアの青年が駆けつける。二人は互いに恋に落ちるが、それは人類の未来を賭けた高度な実験だった。
『スターシップ9』日本語オフィシャルサイト


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