DVD『ブルージャスミン』鑑賞/雑感

2014年10月30日 00:01

『ブルージャスミン』(原題:Blue Jasmine)、ウディ・アレン監督・脚本による本年公開の作品。主演は、この作品でアカデミー主演女優賞に輝いたケイト・ブランシェット。

ヨーロッパを舞台にした作品を撮り続けてきたアレン監督が、舞台をアメリカに戻した作品で、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」のアレン版と評されている。

"ニューヨークの資産家と結婚し、セレブとして裕福な生活を送っていた主人公の女性が、結婚生活が破綻し、資産も全ての資産を失ってしまう。サンフランシスコで庶民的な生活を送る妹のもとに身を寄せるが、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らせ、次第に精神が不安定になっていく"

見所は、ケイト・ブランシェットの徐々に壊れていく演技なんだが、これがアレンの映画なんでコメディ調に進行する。…全てを失った現在の描写に、裕福な生活を送っていた過去の映像が、たびたび入り込んで来る演出が面白く、過去でのセリフを口走ったら、現在での自分の独り言で、いつしかブツブツと独り言を口走る、頭のおかしなオバさんになっていて、周囲の人間が気味悪がって、逃げるシーンでフェイド・アウトして終わる。

冒頭の、金もないのに何でファーストクラスに搭乗してきたのか、と妹に詰め寄られるシーンから始まり、セレブ生活が抜けない、精神不安定で、見栄をはるだけの、アル中の困った女を演じるのが、「ロード・オブ・ザ・リング」で高貴な女王を演じたケイト・ブランシェットというのが、この作品の見どころになっている。

もちろん、それをコメディ・タッチでまとめてみせるのが、ウディ・アレンの巧さだが、アレン流を堪能出来る…と言う意味では、やや希薄感が残る作品でもある。

『ブルージャスミン』(日本語オフィシャルサイトと予告編はこちら


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