ポール・トーマス・アンダーソン『ザ・マスター』『 LAヴァイス 』

2014年10月07日 00:06

ポール・トーマス・アンダーソン、略してPTAと呼称するらしい。子供の教育に口は出さないが、人の生き方を問うスタイルの映画監督である。

ダニエル・デイ=ルイス演じる石油王の魂の破滅を描いた『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、トム・クルーズが性のカリスマ伝導者を演じた『マグノリア』。どちらも好きな映画でありながら、『ザ・マスター』(原題:The Master)が未鑑賞であり、‥尚且つ、DVDが出ていたのさえ忘れていた。

最近、トマス ピンチョンの『 LAヴァイス 』が、そのPTAにより映画化されるとの報で、思い出して鑑賞した次第で、先ずは『ザ・マスター』のレビューをば…。
主演はホアキン・フェニックス、これに今年初めに急逝したフィリップ・シーモア・ホフマンが新興宗教のカリスマ教祖役で共演している。
但し、トム・クルーズがカリスマ伝導者を演じた『マグノリア』のような群像劇とはかなり異なる。主人公の孤独を描く映像の作りは、相変わらず巧いのだが、如何せん物語に魅力が無いので、感情移入出来ず、面白みに欠ける。
残念ながら、ポール・トーマス・アンダーソンの作品にしては退屈だった。

で‥、『 LAヴァイス 』(原題:Inherent Vice)の話に移る。
実はトマス・ピンチョンの小説って一冊も読んでいない、殆どが高価な書籍ばかりである上に、内容が取っ付き難い。但し『 LAヴァイス 』が探偵小説なので、邦訳本が出た時に多少、食指は動いたが、高い(3,888円)ので購入を止めた経緯がある。

まぁ…という訳でPTAが映画化してくれるのは嬉しいし、なにせピンチョンが自作の映画化を許可したのはこれが初めてなのだそうだ。
主演は前作に続きホアキン・フェニックスで、ピンチョン本人が脚本に関わっているのではないかとの噂もあり、さらに「重力の虹」の映画化企画も進行中とか…。

「重力の虹」は、ピンチョンの小説の中では分厚く難解な作品に分類されるが、『 LAヴァイス 』は、比較的軽めで、サブカルチャーに付いての深い造詣とユーモアが散りばめられ読みやすい(らしい‥何せ未読)。

北米公開は今年12月、日本公開は未定だが、決まったら文庫版出してね、新潮社さん。

『 Inherent Vice 』予告編はこちら


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