DVD『ダラス・バイヤーズクラブ』鑑賞/雑感

2014年09月04日 00:29

『ダラス・バイヤーズクラブ』(原題:Dallas Buyers Club)、今週DVDが出たばかりの作品。日本で公開されたのは「ヴィクトリア女王 世紀の愛」というマイナーな作品だけしかないジャン=マルク・ヴァレが監督し、マシュー・マコノヒーが主演。マコノヒーはこの作品でアカデミー賞で主演男優賞を受賞、さらに主人公の相棒となるエイズ患者役のジャレッド・レトも、アカデミー助演男優賞を受賞している。

1980年代のテキサスを舞台にした実話の映画化作品。「ペーパーボーイ 真夏の引力」や「リンカーン弁護士」で個人的に注目の男優マシュー・マコノヒーが衰弱した演技の為に21kgのダイエットをして演じたテキサスのカウボーイ役が、嵌まり役で納得のオスカーなのだが、どちらかというと助演男優賞のジャレッド・レト演じるレイヨンのほうが、もの凄い演技を見せる。
このジャレッド・レトを観る為にだけ作品を鑑賞しても損はしない作品だ。

エイズになった男の物語という程度の知識で鑑賞したので、のっけに主人公が、HIV陽性により余命30日と宣告され、その後、何日目、何日目と入るので、これは宣告の30日目で終わる映画かと思ったら、その後の展開が驚くほど面白い。

自身の病気を治す為に政府と製薬会社を相手に戦って行くのだが、結果、米国では未承認の薬品を密輸入し、「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立し、エイズ患者たちにさばき始めるまでになる。
面白いのは、彼に善行の意思など微塵もなく、ひたすら金儲けの為。しかも本人がエイズになりながらホモを毛嫌いしているという設定が、物語の展開を面白くしている。

一人の男の行動を通して、政府と製薬会社、製薬会社と医師の癒着問題にまで切り込んでみせ、その実、堅苦しい社会派作品にならずに、エンタティメントとして成立している傑作。


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