『複製された男』鑑賞/雑感

2014年07月26日 00:02

本サイトで、「灼熱の魂」はこちらで、「プリズナーズ」はこちらで取り上げていて、今回の『複製された男』(原題:Enemy)の日本公開の報も載せているほど、最近嵌まっているドゥニ・ビルヌーブの監督の最新劇場公開を鑑賞。

邦訳本も出ている原作の映画化であり、主演はジェイク・ギレンホール、共演にメラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニの女優陣を揃えている。
なにせ、公開前のPRでミステリー作家の賞賛コメントを多数集め、話題になっている作品でもある(そこら辺り下記のオフィシャルサイトを参照されたい)。

ミステリー作家のコメントを集めた配給会社は偉い、東京での上映は以前「鑑定士と顔のない依頼人」の劇場で、普通のミステリー作品だと思わせる宣伝で客集めに成功しているようだ。確かにミステリー仕立てではあるが、造りはシュールリアリズムで、日本で言えば安部公房と勅使河原宏が組んだ「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」等の一連の作品に近い。

蜘蛛のメタファーの意味は監督以外理解不能だが(原作には無いらしい)解る必要はなく、観客は不条理ドラマの映像と展開の面白さに酔えば良い。‥単純に分身たる二人の男の妻役のメラニー・ロランとサラ・ガドンの肢体を楽しんでもいい。
結局は監督の仕掛ける、今までの、この種のテーマ作品とは異質の、不安感に捕らわれる事になる。これぞ映画鑑賞の醍醐味であり、ラストの放り出されるような驚愕は、久しぶりに映画の魔力を堪能出来る傑作。

『複製された男』  日本語オフィシャルサイトと予告編はこちら
『複製された男』  FaceBookページはこちら


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