DVD『FILTH フィルス』鑑賞/雑感

2014年06月07日 00:09

『FILTH フィルス』(原題:FILTH)。昨年2013年製作のイギリス映画で、同年の11月に日本公開され、今回、Blu-ray&DVDがリリースされた。‥但しアメリカでは今年2014年5月末の公開になっている。日本での公開のほうが少々早いのは、2013年9月開催の"第6回したまちコメディ映画祭in台東"の特別招待作品として、イギリス本国よりも先に日本で公開された理由による。

原作は「トレインスポッティング」のアーヴィン・ウェルシュによる1988年の同名の小説で、アーティストハウスから邦訳が出ていたが、映画の公開に合わせパルコ出版社が新訳を出している(未読です)。監督は新鋭のジョン・S・ベアード、主演の破天荒な刑事に扮するのはジェームズ・マカヴォイ。

日本語オフィシャルサイトによると、FILTHとは (1)英国のスラングで警察 (2)ごみ 汚物 悪態 卑猥な言葉 淫らな考え 堕落 (3)悪党 売春婦など、とあり、主人公は、最低で強烈でイカれた刑事。同僚や友人を陥れるための裏工作は当たり前、ポルノ、売春、アルコール、麻薬に手を染めるのも日常茶飯事(なんか「ウルフ・オブ・ウォールストリート」から続けて、ダーティな主人公によるコメディタッチな作品の鑑賞になった)。

但し、こちらはコメディ風に作られてはいるが、痛すぎる程切ない感情が底に流れていて興味深い。ロクデナシの刑事を描いている映画の名作って、いくらでもあるが。その辺りの作品と、これは方向性が違っていて面白い。
冒頭から、主人公の幻覚が映像に混ざり込んでいて、ミステリーっぽく、徐々に真相が判る展開から、唖然とする終盤の展開のどんでん返しまで、この監督、相当の映画マニアだと推察する。
勿論、部屋に「2001年宇宙の旅」のポスターが張られ、何やら「時計仕掛けのオレンジ」を想起もさせ、あぁキューブリックのファンなのかと思うが、あのラストの設定は、ゴダールの「気狂いピエロ」じゃないか。…エンドロールのアニメなんて、要らないだろうと思うが、多分入れたかったんだろうなぁ。先人達もやっていたりしたもんね。


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