パトリシア・ハイスミス「殺意の迷宮」映画化

2014年02月13日 00:18

パトリシア・ハイスミスの「殺意の迷宮」 が映画化され、その予告やらポスターがネット上に上がってきた。
原作はパトリシア・ハイスミスが、1964年に英国推理作家協会賞を受賞した『The Two Faces of January』。日本では創元推理文庫が「殺意の迷宮」の邦題で発売していたが、現在は絶版重版未定で、入手は難しいかも知れない。

映画化での監督は「ドライブ」のシナリオ・ライターで、これが初監督作品となるホセイン・アミニで、イギリスで5月からの公開が予定されている。

"アメリカから司法の追求を逃れ、妻と共に冬のギリシャにやってきた詐欺師が尋問に来た地元の刑事を殺してしまう。死体を隠そうとしたところをアメリカ人の青年に見つかるが、彼は逃亡の手助けを申し出た。やがてクレタ島に脱出した三人だが、妻とアメリカ人青年が次第に親密になっていき、苛立つ夫。その後、三人に悲劇が…"

詐欺師の夫にヴィゴ・モーテンセン、その妻にキルスティン・ダンスト、アメリカ人青年をオスカー・アイザックというキャスティングで期待度大のミステリー作品だ。

題名の『The Two Faces of January』のジャニュアリーは、ローマ神話の天国の門の守護神ヤヌスにちなんでいて、1年の入口の月として名付けられている名前でもある。ヤヌスは前後両面に二つの顔を持ち、過去と未来、物事の最初と終りを同時に見ることができる。
"1月の二つの顔"のタイトルには作者の寓意が込められ、物語が1月のギリシャから始まり、最後の悲劇の舞台は、クレタ島・クノッソスの迷宮だ。

ギリシャ神話で、ミノタウロスが閉じ込められていた場所としても知られる世界最古の迷宮で、ひとたびここに足を踏み入れた者は、二度と出ることが出来なかった、という伝説の場所で、ここにもパトリシア・ハイスミスの寓意が見て取れる、物語にローマ神話とギリシャ神話が絡められていて犯罪ドラマとしてよりも、心理ドラマに趣が置かれたミステリーであり、何処まで映画が迫れるか興味深い。

『The Two Faces of January』予告編はこちら


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coelacanthnote.blog9.fc2.com/tb.php/858-f3c712c8
    この記事へのトラックバック


    最新記事

    プライベートリンク

    ------------------------------------------------------------