キング原作からリメイク版『キャリー』迄38年その1

2013年11月19日 00:14

『キャリー』HISTORYを追ってみようと思う。スティーヴン・キングがデビュー作となる『キャリー』を発表してから、今年のリメイク版映画『キャリー』迄の38年をタイムライン上に並べてみる。

1974年『キャリー』ダブルデイ社から刊行

今回の映画公開に併せて改版が出された新潮文庫の後書きにも再掲載されている、"キングはこの作品を初稿3ページまで書いて一度はゴミ箱に捨てたが、タビサ夫人がそれを拾って読み、完成させるように励ました"という話。このエピソードは今や伝説となっている程有名な、作家スティーヴン・キングの誕生の逸話だが、この時キング27歳。初版ハードカヴァー版(画像:左)刊行後、ぺーパーバック版の権利が高額で売れ、それまでの教師の職を辞め、作家生活に入る。

今、小説『キャリー』を読み返してみると、その後のキングの作品の組み立て方の基礎が既に有る事が判るし、何よりも最近の作品に顕著な無駄な膨らまし方が無く、直球で、面白く読める。

キングのその後の作家としての経緯はご存じの通りだが、人気を爆発的に上げた要因として、ブライアン・デ・パルマがこれを映画化した事が大きい。

1976年『キャリー』ブライアン・デ・パルマが映画化

こちらも今回の映画公開に併せて改版DVDがリリースされた(画像:右)。特典映像等の中身は以前に発売されていたものと同様だが、日本語吹替音声と、2013年版オリジナル劇場予告編が新規に収録されている。

キャリー役がシシー・スペイセク、その母親をパイパー・ローリーが演じている。その他にも ナンシー・アレン、 ジョン・トラボルタ、エイミー・アーヴィング等が共演している。原作者のキングも絶賛し、それまで「悪魔のシスター」や「ファントム・オブ・パラダイス」等で一部マニアには知られていたデ・パルマの名を世界に知らしめた事となった作品でもある。

今観ると、通称デ・パルマカットと呼ばれる分割画面やスローモーション撮影等が、既に使われていて、キャリーがプロムの舞台で豚の血を浴びせられる迄の、緊張感を盛り上げる為の演出に、実に効果的に作用している事が判る。
キャリーの超能力が爆発するシーンばかりに目線が行きがちだが、これは、そこへ行き着く迄のデ・パルマの映像マジックを楽しむ作品でもある。

信じられないだろうが、30数年前の日比谷スカラ座での公開時、ラストシーンで映画館中に悲鳴が響き渡った事を当方は体験している。あの頃の観客はホントにスレてなかったというか、ショック描写に免疫が無かったというか…、そんな時代だったのだ。


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