マイケル・クーニーの監督・脚本作品 1/2

2013年10月10日 00:25

ほとんどの御仁がタイトルを見て「誰だよマイケル・クーニーって?」と、突っ込むであろう事は想定済みなれど、敢えて取り上げみた内容なので、お付き合い願いたい。

先日公開された「ウルヴァリン:SAMURAI」。…どうも不評だし、当方も未見でDVD待ちなんだが、3年以上前に"大丈夫なのか?「ウルヴァリン2」日本編"という記事を書いているので、参考にご覧頂ければと思う。

この作品の監督が「ナイト&デイ」とか「コップランド」とかの他愛無いモノばかり撮っているジェームズ・マンゴールドという監督なんだが、一つだけ好きな作品がある。『"アイデンティティー"』(原題:Identity)という2003年のサスペンス・スリラーで、これはもう脚本が凄いのであって、監督の力量は、はっきり言って関係無い作品だった。
その『"アイデンティティー"』の脚本を書いたのがマイケル・クーニーである。
もう10年位前になるが、今はその名前も無くなった銀座のニュー東宝シネマ(だったと思う)で、この作品を観た時の衝撃は忘れ難い。大概のどんでん返しには驚かなくなっていて、その手の映画の鑑賞に不感症気味だった当方を、久しぶりに仰天させた映画であった。

その反則技スレスレの構成は、未見の方にはDVDで観て頂くしかないが、ラスト近くで引っ繰り返った物語が、終盤もう一度引っ繰り返る大技が仕掛けられていて、マイケル・クーニーという脚本家の名前が脳裏に焼き付けられた作品でもある。

…と言う訳で、その後、この人の脚本作品が他にないか調べてみたら有ったのだ、但し、脚本ではなく監督作品、1997年に撮った『Jack Frost』という作品が、『キラー・スノーマン』の邦題でVHSで販売されていた(その後DVDも出たようだが現在廃盤、なお、2000年に『Jack Frost2』という続編が製作されているが日本版は未発売)。

これが、また『"アイデンティティー"』の才気の欠片も内包しないチープ極まりないホラー・コメディで唖然とした。

ジャックフロストって英国の民間伝承に登場する寒さを具現化する霜の妖精もしくは民話上の怪物らしいが、この映画では凶悪殺人犯の名前で、彼を乗せた護送車が吹雪の中、対向車と衝突事故を起こし、積荷のタンクの化学薬品を浴びて、雪だるまモンスターの殺人鬼に変貌。こいつがある時は液体化して隙間から家に入り込み、変幻自在で悪業の限りを尽くすという設定。

そのあまりの設定の適当さ、いい加減さが、突っ込みどころ満載で脱力するか、或いは耐えて(?)楽しめるかは、観る人次第の、ゆるいお馬鹿ホラー映画である。
…と言っても、今ではDVDを入手しての鑑賞が不可能な状態なので、以下のリンクを記載しておく。
1997 Jack Frost Trailer(YouTube)。
2000 Jack Frost2 Trailer(YouTube)。
Jack Frost Full Movie(YouTube)、一応97年版のフルバージョンなれど英語版。

…で、マイケル・クーニーの『"アイデンティティー"』以降の脚本映画化作品となる「Re:プレイ」「シェルター」については次回で触れさせて頂く。


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