『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』鑑賞/雑感

2013年09月26日 00:38

10月に日本公開される、ライアン・デ・パルマの新作『パッション』の元ネタとなったアラン・コルノー監督の遺作、『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』(原題:Crime d'amour)。

7月の"リュディヴィーヌ・サニエ出演作品DVDリリース情報"でも触れたように、劇場未公開作品ながら、WOWOWシネマで放映されたりもしたが、先月にようやくDVDがリリースされた。矢張り、デ・パルマの『パッション』を鑑賞する前に観て置きたかった作品。

アラン・コルノーはフランスの映画監督で、フィルム・ノワール作品を幾つか撮っているが、それほど知られた監督ではなかったが、奇しくも最後となった本作品で(デ・パルマのリメイクも加わって)広く知られる事となった。

パリの一流多国籍企業の上司と部下という関係の、二人の女性の確執から起こる犯罪劇で、部下役がリュディヴィーヌ・サニエ、上司役にクリスティン・スコット=トーマスがキャスティングされている。
物語の前半は、女同士の仕事と男を巡っての諍いを描き、それほど緊張感はないが、中盤、サニエが上司を殺害しようとするシーンから展開がサスペンスフルになる。殺人を犯す前のサニエの行動に一切説明が無く、観客には何を画策しているか判らないようになっているので、彼女の用意周到な行動の意味が一つずつ判明する後半の演出、中盤の伏線が生きてくる展開が巧い。
ラストで、その伏線の一つで、構図が逆転するのだが、犯罪サスペンスとして充分楽しめる内容になっている。

デ・パルマのリメイクは、ここからストーリーに手を加えているらしいので、こちらの公開も楽しみだ。『パッション』公開前に『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』を観ておくのは、悪くない選択だと思う。


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