『オブリビオン』鑑賞・雑感プラス

2013年06月04日 00:14

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当サイトに初訪の方がどのような検索キーワードで、たどり着いているのかが判るアクセス解析がある事は、以前「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の記事中で書いたが、ここのところ、"オブリビオン 原作"の検索語で訊ねて来る方が増えている。
映画も公開され、その元となった作品を識りたい方が、2年前のこのページにたどり着く。

上記記事を再掲する形になるが、映画『オブリビオン』(原題:Oblivion)は、最初、監督のジョセフ・コシンスキーが原案を考え、アーヴィッド・ネルソンが執筆し、アンドレ・ウォーリンがイラストを担当してラディカル・コミックス社から発表されたグラフィックノベルが原作である。

その日本公開が主演のトム・クルーズの来日も加わって話題になり、劇場に足を運んだ観客の感想が二つに分かれた。面白いと支持する一部SFマニアと、トム・クルーズ目当てで来たが、"訳わかんな~い"とブーたれる女性客(及び、それに近い層)だ。
だったら、ここはネタばれ拡散前に観ておこう…と、劇場鑑賞して参りました。

ジョセフ・コシンスキーという監督は、広告畑の映像クリエイター出身で、前作の「トロン:レガシー」では、その出自が悪い方向に出た作品で、映像は悪くないが映画としての完成度が低かった作品だった。
前回よりは良くなってはいるが今回の『オブリビオン』も、映像重視で物語の"語り"の部分がやはり弱い作品だった。
登場する飛行物体や建造物のデザインの美しさは言うに及ばず、廃墟迄もがCMの映像のように美しい。特にFaceBookのページで紹介されているように、CGのように見えて、現実に製作されたスカイタワーのセットやバブルシップの造形美は圧巻だった。
そのぶん、対照的に物語の設定のツメの甘さが目立ち、ラストはご都合主義の展開になる。作中に登場する「二都物語」の書籍や、アンドリュー・ワイエスの「クリスティナの世界」の隠喩も中途半端で、あれなら無い方が増し。

ジョセフ・コシンスキー、未だ長編映画の緩急や、間の取り方、見せ方の工夫が未熟、とりあえず三作目に期待しておこう。


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