『ヒッチコック』鑑賞・雑感

2013年04月13日 00:02

昨年10月に"アンソニー・ホプキンス版 映画『ヒッチコック』"として当サイトで紹介の、『ヒッチコック』(原題:Hitchcock)が日本公開されたので、そのレビューを…。

この作品の原作となっているスティーヴン・レベロの「ヒッチコック&メイキング・オブ・サイコ」は、白夜書房から1990年に邦訳も出ていたが、絶版となった状態だった。今回映画の公開に併せ、改訂新装版が2月に同出版社から発売となった(白夜書房の特設ページはこちら)。
この書籍に関しては上記当サイト紹介記事中でもリンクしているが、こちらこちらを参照願えればと思う。

で、肝心の映画の話を…。
映画を題材にしたノンフィクションを更に映画化する?、と企画自体に疑問があったが、なるほど、こう来たか…、「サイコ」の舞台裏を描き、各書評で絶賛された綿密なレポートの面白さは、ヒッチ夫妻の愛の物語に換骨奪胎されていた。
まずこの脚本が残念、そんな事はどうでもいいから、"メイキング・オブ・サイコ"に徹して欲しかった。もっと撮影中のシーンを見せて欲しかったのに無駄なシーンが多すぎるのだ。
建物としてのベイツ・モーテル、マーチン・バルサムが階段で刺殺されるシーン、アンソニー・パーキンスが車を沼に沈めるシーン等、見せ場はいくつも作れたと思うんだが…。

冒頭とラストでかってのTVのヒッチコック劇場風シーンを挟んでいるが、「サイコ」の次回作に当たる「鳥」を暗示させるシーンの挿入も思わず苦笑い。

これを鑑賞した皆様はお口直しに、Blu-ray版「サイコ」が安価で販売されていますので、是非もう一度ご覧あれ。深みのあるモノクロ高画質を堪能でき、且つ、バーナード・ハーマンの例の音楽が高音質で楽しめます。


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