『ジャンゴ 繋がれざる者』鑑賞・雑感

2013年03月14日 00:40

「キル・ビル」で日本の時代劇を、「イングロリアス・バスターズ」で戦争映画を取り上げてきたクエンティン・タランティーノが今回、そのオマージュに選んだ作品はマカロニ・ウエスタン。
但し西部劇ではあるが、『ジャンゴ 繋がれざる者』(原題:Django Unchained)の舞台は1858年のアメリカ南部が舞台。…リンカーンが奴隷解放を叫び、アメリカ合衆国大統領に当選し、奴隷解放運動に反発した南部と、北部が南北戦争を起こすのは、この後の事である。

タランティーノが西部劇なのに南部を舞台にした理由は、黒人奴隷を主人公に据え奴隷制度を背景に物語を描きたかったからなのだが、確かに映画の中で白人が黒人を奴隷として酷く扱うシーンは出てきても、彼の作る映画はあくまで娯楽作品だ。

「イングロリアス・バスターズ」でナチを徹底的に痛めつけたように、この作品でも最後に完膚なき迄に、奴隷制度を利用してきた白人側をたたきのめす場面が用意されている。
不謹慎を承知で言わせてもらえば、血みどろ・スプラッタ・残虐に徹した、そういうシーンがタランティーノは一番面白い。
鑑賞中、いつもよりは多少大人しいなと思った本作も、きちんと最後はカタルシスが用意されていた。

そこかしこに笑えるシーンも挟まれているのは、いつものタランティーノ調で、自分自身も作品中に登場しながら、呆気なく爆死してしまうシーンには大笑い。

勿論アカデミー助演男優賞のクリストフ・ヴァルツのこいつ本当に歯医者か?…なキャラも、レオナルド・ディカプリオの似合いすぎる悪役も悪くないが、唯一自身が黒人でありながら、白人サイドで黒人を取り仕切る執事スティーブンを演じたサミュエル・L・ジャクソンの怪演が堪りません。ありゃ完全にディカプリオを喰っていたなぁ。


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