DVD 『アド・アストラ』 鑑賞/雑感

2020年01月13日 09:47

脚本と監督が「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ、作品は多くはないが、必ず自身の脚本で作品を撮っている監督で、各映画祭での受賞も多い。製作を兼ねて主演したのがブラッド・ピット、共演にトミー・リー・ジョーンズ、リブ・タイラー、ドナルド・サザーランド等、『アド・アストラ』(原題Ad Astra)。

主人公が宇宙飛行士のSF作品で、衝撃のスペース・アクション大作と謳われているが、むしろアクションは少なめで、思索的で静かな雰囲気のSF作品となっている。

地球外知的生命体の探求に赴き、太陽系の遥か彼方で消息不明となった父親の息子が、自身も宇宙飛行士となって、父親の探索に任命される。
この父親、太陽系を滅ぼしかねない計画に関わっているとして、その抹殺をも任命される。

雰囲気としては「2001年宇宙の旅」「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」等を混ぜ合わせて、静謐に仕上げた感覚で、これに「地獄の黙示録」的な任務遂行の物語が絡む。
但し、残念ながら、父親が関わった"リマ計画"なるものが詳しく語られず、彼が何故、辺境の海王星で孤高な反逆者になったのかが、詳しく語られていず、その点に不満が残る。

宇宙を舞台にしたヒューマンドラマとして、画面の美しさや、真面目な作りを堪能する作品として観れば、そこそこ満足出来る作品ではあるが…。

『アド・アストラ』日本語オフィシャルサイト


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