DVD 『恐怖の報酬 オリジナル完全版』 鑑賞/雑感

2019年10月10日 08:20

監督がウィリアム・フリードキンである、かって「真夜中のパーティー」で初めてその作品を観て、打ちのめされた監督でもある。その後「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」と立て続けに傑作を発表し、注目すべき監督になったが、その後4年間新作の発表が途絶えたと思ったら、突然、アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの名作をリメイクしてみせた。

この作品、アメリカ以外では30分もカットされて上映された為、監督自身が4Kデジタルリマスター版を自ら製作公開した経緯があり、当時の日本公開版もカットされた版だったが、昨年日本でもこちらが公開され、今回DVD及びBlu-rayがリリースされた。
『恐怖の報酬 オリジナル完全版』(原題:Sorcerer)。

クルーゾーのオリジナルも観ていて、フリードキンの初期の短縮版を観た時は、やはりクルーゾー版の方が優れていたという印象だった記憶がある。…まぁ、監督に無断で大幅にカットされた版を見せられていた訳で、40年近く経っての完全版の鑑賞となった。

油田の火災鎮火の為、危険なニトログリセリンを2台のオンボロトラックで運搬する仕事を引き受けた4人の男たち。物語の前半は、この4人の過去が描かれる。
確かにカットされたのも頷ける程、長くいささか退屈ではあるが、これが無いとラストの意味が不明になる。

中盤のトラックが出発するシーンから映画は俄然面白くなる。40数年前に撮られていて勿論、CGは一切なしで、豪雨、急流、今にも崩れそうな吊り橋と壊れかけてるようなトラックと、すべて本物の迫力で、今観ても見事な仕上がりで見とれてしまった。

改めて完全版を鑑賞したが、フリードキンがクルーゾー版に敬意を払いつつも、フリードキンらしさを失わずに撮った傑作であった。

『恐怖の報酬 オリジナル完全版』日本語オフィシャルサイト


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