DVD 『パリ 憎しみという名の罠』 鑑賞/雑感

2019年03月21日 08:27

前回「エリカ&パトリック事件簿 踊る骸」に続いて、我が国ではWOWWOWで初放映された作品、『パリ 憎しみという名の罠』(原題:Carbone)。

2017年フランス・ベルギーの合作、オリヴィエ・マルシャルの監督、出演はブノワ・マジメル、ジェラール・ドパルデュー等。温室効果ガスの排出量取引で荒稼ぎしたことでギャングに目をつけられた男を描いた社会派サスペンスで、いつものマルシャル監督っぽいギャングものとは違っている。

「あるいは裏切りという名の犬」とか「すべて彼女のために」とか「いずれ絶望という名の闇」等、文芸的な邦訳を付けられてきたマルシャルの作品なので、原題の"Carbone(カーボン)"ではいかんともしがたく、いまいち内容の想定が出来かねる、この邦題になったと思われる。

"京都議定書"の温室効果ガス規制により、各国企業が規制量に届かない分のガスの排出量を他社に売却する排出量取引で、荒稼ぎをし巨額の脱税で大金を手に入れた男の運命を描いていて、これは実際に起きた事件を参考にしているそうだ。

作品内で主人公が起業する社名が"モンタナ"と名付けられるが、デ・パルマの「スカーフェイス」のアル・パチーノが演じた主人公トニー・モンタナに由来し、映画の中でも「スカーフェイス」のポスターが部屋に張られている。

地味目で、ハードボイルドさを期待すると裏切られるが、テンポは悪くなく、そこそこ楽しめる作品、…ちと小振りのマルシャル版「スカーフェイス」の感あり。

『パリ 憎しみという名の罠』予告編(YouTube)


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coelacanthnote.blog9.fc2.com/tb.php/1622-0ed13c40
    この記事へのトラックバック


    最新記事

    プライベートリンク

    ------------------------------------------------------------