DVD 『2重螺旋の恋人』 鑑賞/雑感

2019年02月14日 08:34

フランソワ・オゾン監督が「婚約者の友人」の次に撮った2017年の作品、『2重螺旋の恋人』(原題:L'amant double)。
原作はアメリカの女性作家ジョイス・キャロル・オーツの短編小説。

出演は「17歳」のマリーヌ・バクト、「最後のマイ・ウェイ」のジェレミー・レニエ、「映画に愛をこめて アメリカの夜」のジャクリーン・ビセット等で、穏やかな精神分析医と恋に落ちた女性が、彼の双子の兄弟で性格が正反対の精神分析医に惹かれ、驚きの結末を迎えるまでを描く心理サスペンス作品。

R-18指定なので、過激な描写はあるのだが、エロティックさが冷めているというか、熱が伝わらないのは、主人公のマリーヌ・バクトの中性的な容姿のせいか、オゾンの徐々にグロテスクな方向にずれてゆく演出か…。

主人公の精神の変異に合わせて、移行する映像の見せ方が、クローネンバーグ作品を彷彿とさせ、鏡の多用や美術館が、ブライアン・デ・パルマをも思い起こさせるが、オゾンの撮り方は、どこまでが妄想か、夢か判然とせず、イラつかせるが、結局、オゾンも、前述の二人の監督と同じ変態監督であると判る作品だった。

フランス産の恋愛映画を期待する方には絶対勧めませんが、クローネンバーグやデ・パルマやデヴィッド・リンチ等がお好みなら、観て損はないスよ、お客さん。
それにしても、男女の絡みシーンにはボカシが入るのに、冒頭の一瞬映る、あのシーンはそのままって、なんなんでしょう?

『2重螺旋の恋人』日本語オフィシャルサイト


コメント

  1. Doctor Coelacanth | URL | -

    「スイミング・プール」以来、オゾンに注目って一緒ですね。
    まぁ、あの頃から現実と虚構を曖昧に構成する監督だったけど。

  2. onscreen | URL | mQop/nM.

    私も同じような感想でした


    <過去のオゾン作品ではほとんど「血」は流れなかったが、今作では かな〜り の頻度で登場(汗)

    <オゾンじゃなくてこれ、クローネンバーグじゃね?!的な気分に…

    次はどうなるのでしょうね?!?

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