DVD 『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』 鑑賞/雑感

2018年08月10日 00:00

前々回の「ゴッホ 最期の手紙」でも、少々登場しているポール・ゴーギャンを描いた作品、『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』(原題:Gauguin - Voyage de Tahiti)。

ゴーギャンを演じるのはバンサン・カッセルで、エドゥアルド・デルックというお初にお目に掛かる名前の監督作品、2017年のフランス映画。
…まさか同時代の画家の映画を続けて観るとは思わなかったが、こちらは「ゴッホ 最期の手紙」と違い、きわめてオーソドックスに仕上げられた伝記映画になっている。

伝記映画と言っても、ゴーギャンがタヒチへ渡る決意をするところから、フランスへ戻るまでの話で、30代後半から話になるのだが、ここでのバンサン・カッセルはどう見ても50代に見える。
この映画で描かれた後で、ゴーギャンは再度、タヒチへ渡っているのだが、そこは描かれていない。

ここで描かれているゴーギャンの生活は、かなり悲惨で驚く。フランスでの困窮生活で妻や子どもたちと別れ、少ない資金でタヒチへ渡り、現地の女性テフラと結婚するが、彼女の不貞が発覚するわ、再び極貧生活に戻るわで、満身創痍で故郷フランスへ戻る。

当方の含めて、一般的なゴーギャンの作品とタヒチのイメージは、楽園、青い空と海、プリミティブな現地人の生活等を思い描くが、実際は、フランス領となって西欧文明が入り込んだタヒチが描かれ、全体的に重く沈鬱な印象の作品になってしまっている。

やはり、傑作を生んだ二度目のタヒチ行き以降も描いてもらえれば、と少々、残念な気がする。

『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』日本語オフィシャルサイト


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