2018年05月01日 00:01

人気ホラー作品を手がけているジェイソン・ブラムの製作という事だが、普通のホラー映画のような幽霊や化け物が登場する訳ではないし、矢庭に脅かすような心臓に悪いシーンも、さほどないのに、すこぶる怖い話に仕上がっていて、最後までテンションが途切れずに引き込まれる。
監督は、これがデビュー作となる、本職はコメディアンで、黒人のジョーダン・ピール。アフリカ系の黒人の父と英国系の白人の母の間に生まれているというから、なるほど、こういう作品を撮る下地はあった訳だ。
主演の黒人青年を演じるのはダニエル・カルーヤ、何処かで観た顔だと思ったら、ドゥニ・ヴィルヌーヴの「ボーダーライン」に出ていた。
カメラマンの黒人男性と白人女性の恋人達が、彼女の実家に遊びに行くことになり、主人公は、白人の家庭に行く事を躊躇うが、彼女の「両親は人種差別に否定的」という説明に不安はあっても、彼女の両親と会う事に…。
既に、この冒頭から何かおかしいという雰囲気が、ジワジワと染み出してくるし、小出しにされる伏線が非常に多く、最後まで緊張感が途切れない。‥このシナリオが、高評価されているのは納得。
ちと、M・ナイト・シャマランの映画っぽいが、シャマランが同じジェイソン・ブラムと組んだ「ヴィジット」と雰囲気が似てはいるが、こちらの方が数段出来がいい。
◎『ゲット・アウト』日本語オフィシャルサイト。
コメント
Doctor Coelacanth | URL | -
はい、次回作、楽しみな監督に追加です。
( 2018年05月06日 14:33 )
onscreen | URL | mQop/nM.
怪作でしたねー
インディペンデント発らしい、思い切りの良さが勝因でしょうか
( 2018年05月06日 13:56 [Edit] )
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