DVD 『静かなる叫び』 鑑賞/雑感

2017年10月05日 00:02

ドゥニ・ビルヌーブの監督作品、『静かなる叫び』(原題:Polytechnique)。
2009年の作品だが、昨日10月3日に日本版がリリースされた。

「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映されたという事もあったが、テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」が元になった「メッセージ」や「ブレードランナー 2049」の監督として注目されはじめた監督であり、過去の作品も掘り出されてきたようだ。

当方が初めてビルヌーブ作品を観たのは「灼熱の魂」で、この作品に打ちのめされ、「プリズナーズ」「複製された男」「ボーダーライン」、と日本公開作品は追ってきた監督でもある。 

…しかし、まさか、この次期、アメリカ・ラスベガスの銃乱射事件の直後に、こんな内容の作品に出逢うと思わなかった。‥こちらは2009年にカナダで起きた実際の銃乱射事件がモチーフになっている。
冬のモントリオール理工科大学、降りしきる雪、飛び散る鮮血、但し全編、モノクロームである。この撮影が見事に美しい。

犯人側の描写と被害者側の描写が交互に描かれるんだが、途中から被害者側の時間軸が移動するので、多少、面食らうが、この後、傑作を量産する、いかにもヴィルヌーヴらしい構成になっている。
事件後、母親に逢いに行く被害者の男と、やがて母親になる被害者の女、という終わり方は、「灼熱の魂」に通じるヴィルヌーヴのテーマなのかも知れない。

『静かなる叫び』日本語字幕予告編(YouTube)


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