DVD 『沈黙 -サイレンス-』 鑑賞/雑感

2017年08月08日 00:04

マーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説「沈黙」の映画化を長年にわたり希望していたというのは有名な話で、その念願を実現させた作品。『沈黙 -サイレンス-』(原題:Silence)。

遠藤周作が1966年に発表した原作は、日本人監督篠田正浩により、1971年に映画化されている。この時、遠藤周作は篠田監督と共同で脚本を担当し、72年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドールにもノミネートされている。

この時の主演はデイビッド・ランプソンという無名に近い俳優だったが、今回のスコセッシ版での主役は「アメイジング・スパイダーマン」アンドリュー・ガーフィールド、共演陣にリーアム・ニーソン、アダム・ドライバー等に加えて、日本人勢に窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、加瀬亮等が起用されている。

キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なもの、人間の弱さとは何かを描き出す。

いやぁ、凄い映画です、スコセッシ監督のライフワークです。上映時間の長さとか、拷問シーンのリアルさに、米国では必ずしも受け入れられなかったようだが、間違いなく彼の最高傑作です。
全ての役者が素晴らしい演技を見せていて、特にイッセー尾形が凄い。

日本側と日本人の描写も、従来のハリウッド映画の日本描写のいい加減さを回避していて、見応えある作品に仕上げられ、スコセッシが如何に黒沢明や溝口健二の作品を研究してきたかが判るシーンが、いくつか散見出来る。
…これは宗教の有無、種類を問わず、観ておくべき作品である。

『沈黙 -サイレンス-』日本語オフィシャルサイト


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