DVD 『われらが背きし者』 鑑賞/雑感

2017年06月08日 00:00

珍しくハヤカワではなく、岩波現代文庫から上下巻で邦訳が出ているジョン・ル・カレの同名スパイ小説の映画化、『われらが背きし者』(原題:Our Kind of Traito)。まぁ、最近はハヤカワ一辺倒ではなく集英社や光文社辺りからも邦訳がでているが、作品発表順としては、これも映画化もされた「誰よりも狙われた男」の次に発表された作品。

監督はイギリスの女流プロデューサーで監督作はTVMが殆どのスザンナ・ホワイト。主演はユアン・マクレガー、他のキャストはステラン・スカルスガルド、ナオミ・ハリス、ダミアン・ルイス等。

イギリス人大学教授の主人公が、夫妻でモロッコでバカンス中に知り合ったロシアンマフィアに、USBメモリをMI6に渡してほしいと依頼され、困惑はするが、彼に迫った危険を知り、引き受けてしまう。それを機に夫妻は世界を股に掛けた危険な亡命劇に巻き込まれる事になる。

大人のサスペンスという雰囲気に終始する作品で、派手なアクションシーンや予想を裏切るような展開もない、ジョン・ル・カレ原作だが、スパイ物と言うよりは、地味な巻き込まれ型の物語。ハリウッド調のスパイ映画を期待して観ると退屈するかも知れない。

敵・味方がはっきりしないと嫌だ、という人には不向きな映画だが、出ている役者が好きだったら、観ておくべきで、主演のユアン・マクレガーも、MI6のダミアン・ルイスも良い味を出している。特にロシア・マフィア役のステラン・スカルスガルドにはやられました、この人、色々な作品にいつも変わった役で出ているけど、こんないい役者だったとは…。

『われらが背きし者』予告編(Youtube)、日本語オフィシャルサイト無し。


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