DVD 『手紙は憶えている』 鑑賞/雑感

2017年05月11日 08:24

「デビルズ・ノット」「白い沈黙」等を撮ったアトム・エゴヤンの新作、『手紙は憶えている』(原題:Remember)。
この監督、問題作を手がけるが、一般の評価は芳しくない。但し今回の作品はなかなか面白い。ベンジャミン・オーガストの脚本が良く出来ているのもあるが、サスペンスのお手本のような作りで、じっくり観せる映画に仕上がっている。

主演はクリストファー・プラマー、現在87歳で、色々な映画に名脇役として出演する事が多いが、 ロバート・ワイズの「サウンド・オブ・ミュージック」で子供達の父親の大佐役を演じていた人である。その他マーティン・ランドー、ブルーノ・ガンツ等、渋い顔触れが共演。

老人ホームに入所中の90歳のゼブは、認知症で記憶障害を発症し、一週間前に亡くなったばかりの妻の死さえ忘れてしまう。この老人ホームで、共にアウシュビッツの生き残りだった老人と出会い、ある事を頼まれる。…忘れる事を回避する為に、詳細に記された手紙を携えて、彼のおぼつかない旅が始まる。

この旅の目的は、映画の冒頭でははっきりと明かされず、旅と共に徐々に観客に解るように設定されている。
で、惜しむらくは、宣伝の惹句 "ラスト5分の衝撃-全ての謎が解き明かされるとき、‥云々" が無ければ、結構、衝撃的で予想外の結末に唖然と出来たろう、と残念な気がするが…。

結末のどんでん返しを謳われると、あれこれ予想してしまう、という性格が災いして、衝撃度は薄れたが、そのオチが予想出来ても、充分楽しめる映画で、クリストファー・プラマーの演技に加えて、脚本の構成が完璧で、お勧めの作品。

『手紙は憶えている』日本語オフィシャルサイト


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