DVD 『涙するまで、生きる』 鑑賞/雑感

2017年04月13日 01:04

主演は「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン、監督はフランス生まれで、短編映画で数々の受賞履歴をもつダヴィド・オールホッフェン、原作はアルベール・カミュの短編集「転落・追放と王国」の中の一編「客」。
『涙するまで、生きる』(原題:Loin des hommes)。

物語の舞台は1954年のアルジェリア、元軍人の教師が、殺人の容疑をかけられたアラブ人を裁判にかけるため、山を越えた町に送り届けるよう憲兵から命じられるが、…その途中、二人は、復讐のためアラブ人の命を狙う者たちからの襲撃や、反乱軍の争いに巻き込まれる等の危険を乗り越えて、友情さえ芽生え始めるが…。

まぁ、作品として地味だし、重くもあるし、会話も少なく、邦題が意味不明と言う、恐ろしく取っつきの悪い作品なんで、勧めるのは憚るんだが、いい映画に仕上がっていて、ヴィゴ・モーテンセンのファンの方は勿論、ファンでない方も、観て損のない佳作です。

ロードムービーの赴きで、行く先々で敵や味方と遭遇し、戦いに巻き込まれていくが、実はたった二日間の物語の中で、人種や国を超越した人と人の繋がりと、その静謐な美しさを描いて見せる作品。

アルベ-ル・カミュも、母親がスペイン人で、アルジェリア生まれで、フランス人でもアルジェリア人でもないという境遇が、この作品の主人公に反映されているとの事だが、この主人公を演じるヴィゴ・モーテンセンにとっては「ヒストリー・オブ・バイオレンス」や「イースタン・プロミス」に次ぐ、彼の代表作品になっている。

『涙するまで、生きる』日本語オフィシャルサイト


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