DVD『グランドフィナーレ』鑑賞/雑感

2016年12月01日 08:25

迂闊にも、この監督の作品は初見だった、『グランドフィナーレ』(原題:Youth)。

パオロ・ソレンティーノ、この監督の作品、数は多くない、だが今まで観てこなかった事を後悔した。…マイケル・ケイン、ハーベイ・カイテル、レイチェル・ワイズ、ジェーン・フォンダ、このそうそうたる出演陣に引かれての鑑賞ではあったが、その凄さに圧倒された。

当初は何やら、ウェス・アンダーソンの「グランド・ブタペスト・ホテル」に似ているな、という印象だったが、これはグランドホテル方式と呼ばれる群像劇のような冒頭と、両方共、似たような建物が舞台のせいで、やがて、この感覚はフェリーニに近い、と思うようになる。

エンド・タイトルに"フランチェスコ・ロージに捧ぐ"の文字が出る。
…昨年、亡くなったフランチェスコ・ロージは、ルキノ・ヴィスコンティに師事したイタリア映画の監督で、フェリーニ、ヴィスコンティと、連綿と続くイタリア映画の巨匠達の才能が、このパオロ・ソレンティーノにも受け継がれている。

決して、誰彼、構わずお勧めできる映画ではないが、映像美、音楽、登場する不思議な人物たち。全てがシュールで、至福の映像体験をもたらしてくれる映画だ。

マイケル・ケイン演じる老作曲家、ハーベイ・カイテル演じる老映画監督、この二人のやりとりの演技を観ているだけでも楽しい、おまけに後半近く、すっかり老いていながら大女優の風格を漂わせたジェーン・フォンダが登場する。
…大きなストーリーは存在せず、美しいイメージの連続と、かなり不思議なエピソードが数多く絡みあった、美しく見応えのある映画だった。

『グランドフィナーレ』日本語オフィシャルサイト


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