A・G・リドル「アトランティス・ジーン」邦訳版『第二進化』

2016年07月05日 00:08

atlantisgene

ハヤカワ文庫から今年4月に出た『第二進化』というSF小説がある、上下巻で作者は、A・G・リドル。これは三部作の第一部にあたり、「ATLANTIS GENE」「ATLANTIS PLAGUE」「ATLANTIS WORLD」の三部作で、邦訳はこれの第一部にあたる。…それぞれアトランティスの後に、遺伝子・疫病・世界と続くのだが、邦訳の題名は"何だかなぁ"の感あり。

既にCBSが映画化権を獲得していて、個人出版からベストセラーになり映画化されたといえば、アンディ・ウィアーの「火星の人」が原作の「オデッセイ」の前例があるが、こちらは邦訳が未完の為、当然ながら話が完結しないので、第一部読了の感想になる。

南極の氷の中から、ナチの潜水艦とアトランティスの遺跡が発見されるという、とんでもない冒頭の展開から、トバ・カタストロフ理論、遺伝子改造、人類進化の歴史とそれを強制的に引き起こそうと企む秘密組織等、次から次へと、てんこ盛り。…但し、小説としては成功してるとは言い難く、場面転換の早さと、短い章立てが、シナリオを読ませられている気になる。

本作はSFというよりアクション・スリラー寄りで、伝記SFを期待すると裏切られる。
二作目では人類滅亡を防ぐ方法を探す話になり、三作目では治療法が見つかるが、再び人類滅亡の脅威が訪れる、という話になるそうで、なにぶんにも全作読破後まで正確な感想はお預け。

本国アメリカでは既に次作となる「DEPARTURE」も出ていて、現在のNYを発ったロンドン行きの飛行機が、2147年のロンドンで墜落するというタイムトラベル絡みの話で、これも既に映画化が決まっているらしい。

…大風呂敷を拡げるのが得意な作家らしいが、評価は未だ出来ない


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