DVD『黄金のアデーレ 名画の帰還』鑑賞/雑感

2016年06月02日 00:01

『黄金のアデーレ 名画の帰還』(原題:Woman in Gold)、「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティスが監督、主演ヘレン・ミレン、共演がライアン・レイノルズによる、実際にあった裁判と、その物語を、映画化した作品。

ナチス統治下のオーストリアで、ナチスによって奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの絵画をめぐり、オーストリア政府相手に、その返還要求を起こした女性マリア・アルトマンの実話を描いている。

ナチスの略奪美術品を扱った映画は数多く、最近では「ミケランジェロ・プロジェクト」が記憶に新しいが、略奪された絵画の返還裁判を物語の核に据えた映画は珍しく興味深い。
…そして重要なのは、この映画が単なる裁判ドラマに終わっていない事だ。

オーストラリアが手放そうとはしない名画を巡る攻防のストーリーに加え、ヘレン・ミレン演じる主人公が向き合う過去の映像の挟み方の巧さ、ライアン・レイノルズの若き弁護士の成長物語というサブ・ストーリーまで描きながら、複雑さを排し、エンタティメントとして楽しめる作品になっている。

傑作と言い切ってしまうにはチト躊躇するが、見応え充分の佳作で、同じ、ナチの美術品略奪を描いた「ミケランジェロ・プロジェクト」よりは数段、出来のいい作品です。

『黄金のアデーレ 名画の帰還』日本語オフィシャルサイト


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