『模造世界』 『13F』 『あやつり糸の世界』の作品系譜

2016年02月04日 00:49

左の画像はダニエル・F・ガロイが1964年に発表したSF小説『模造世界』(原題:Counterfeit World)である、邦訳は創元SF文庫から2000年に発売されている。

電子的仮想社会で、仮想人物たちを住まわせる、画期的な社会環境シミュレーターが計画されたが、その完成を目前に開発者が死亡する。…題名も内容もフィリップ・K・ディックの作品と似た世界観のSFミステリーで、50年以上前の作品なので、古さは否めないが、結構面白かった覚えがある。

で、右がその原作を映画化した『13F』(原題:The Thirteenth Floor)で、1999年製作、2000年に日本公開された作品、製作ローランド・エメリッヒ 監督ジョセフ・ラスナック。

仮想現実と現実との間を行き来する設定が、日本では前年に公開された「マトリックス」に似ていた為、大きな話題にはならなかったが、悪くない出来の作品だった。

なんで今頃、こんな紹介をしているかと言うと、3月5日(土)にユーロスペース他で劇場公開される『あやつり糸の世界』(原題:Welt am Draht)も同じ『模造世界』の映画化なのだ(画像:左)。

ドイツ映画の鬼才ライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1973年に発表した作品で、『13F』より、四半世紀前に作られている。…我が国では特別企画で限定上映された以外、長期に渡り未公開だった作品。

ヴァーチャル・リアリティという言葉も無かった時代に、未来都市を舞台に描かれた小説を『13F』では、1937年のロサンゼルスに設定していたが、『あやつり糸の世界』の舞台はドイツで登場人物枚も、ドイツ名になっている。
ジャン=リュック・ゴダールのSF「アルファヴィル」に主役で出ていたエディ・コンスタンティーヌが特別出演している。

『あやつり糸の世界』日本語オフィシャルサイト


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