DVD『ギリシャに消えた嘘』鑑賞/雑感

2015年09月12日 00:02

"パトリシア・ハイスミス「殺意の迷宮」映画化"の記事で本サイトに載せたのが昨年の2月、今年5月に日本公開され、今月、Blu-ray&DVD が発売された『ギリシャに消えた嘘』(原題:The Two Faces of January)。

物語の詳細は上記記事を参照頂きたいが、パトリシア・ハイスミスの「殺意の迷宮」を「ドライヴ」の脚本家ホセイン・アミニが初監督作品としてが映画化。主役の夫婦をヴィゴ・モーテンセンとキルステン・ダンストが演じ、ギリシャのツアーガイド役をオスカー・アイザックが演じている。

初監督作品という事でいささかの心配はあったが、この監督、一昔前のミステリー映画の雰囲気が好みらしく、ヒッチコックの諸作品やルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」を彷彿とさせる作品に仕上がっていた。

特に冒頭で、モーテンセンがホテルに訪ねてきた探偵(原作では刑事)を殺してしまうシーンと、そこに訪ねてくるアイザックのカットバックの重ね方は、もろヒッチコック流で、この二人の裕福な側と、そうでない側の関係、そこに絡むキルステン・ダンストの存在は、ハイスミスの「リプリー」に似ている(その「リプリー」を映画化したのが「太陽がいっぱい」であり、同題名で公開されたマット・デイモン主演の「リプリー」は、ルネ・クレマン版より原作に忠実に映画化した作品)。

この作品、極上のクラシカル・サスペンスと宣伝されているが、サスペンス色は薄めで、一つの事件から起きる人間関係の変化を、ミステリーとして展開を楽しむ作品で、派手なサスペンス・シーンは無くとも、じっくりと安心して楽しめる映画に仕上がっている。

『ギリシャに消えた嘘』日本語オフィシャルサイト


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