DVD『みつばちの大地』鑑賞/雑感

2015年08月08日 00:03

先月7月31日にDVDが「リリースされたドキュメンタリー、『みつばちの大地』(原題:More than Honey)。各地方で上映はされていたがメジャーな劇場での公開がなく、リリースを待っていた作品である。

マークス・イムホーフというスイスの映画監督が、世界中でのミツバチの大量死や、失踪の事実を基に、その原因を求めて、自然と人間との関係を見つめ直すドキュメンタリーで、各国で数々のドキュメンタリー作品賞を受賞している。

以前読んだジェフリー・ディーヴァーの"リンカーン・ライム"シリーズ「エンプティー・チェア」の中に、こういう文章が出てくる、"世界中から昆虫が一匹も居なくなったら地球上の動植物はやがて全滅する…"。作中に登場する昆虫マニアの少年の描写に差し挟まれる一文だが、妙に忘れがたい印象が残っていた。

この作品中にも、アインシュタインの言葉としてミツバチが絶滅すれば4年後に人類は滅びる…というナレーションが入る。そのミツバチの大量死の原因が人間にあり、人間の文明の為にミツバチが死んでいる、と説明されるが、映画は声高に人間の非を責めない。
結果として登場する殺人蜂を介して、自然の繋がりの複雑さと、その危機感のみを静かに描いていく。

地球を4周したというスタッフも凄いが、一番驚くのは、その生態を捕らえた映像で、飛行中の女王蜂の交尾とか、巣を捕らえたマクロ撮影とか、ハイスピード撮影での飛行中のアップ映像は、思わずCGじゃないのかと、思ってしまうほどのダイナミックさで、呆気にとられる。観て損のないドキュメンタリー作品である。

『みつばちの大地』日本語オフィシャルサイト


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