DVD『アメリカン・スナイパー』鑑賞/雑感

2015年07月16日 00:00

『アメリカン・スナイパー』(原題:American Sniper)。今年2月に劇場公開されたクリント・イーストウッド監督作品。

2013年。射撃訓練中に、元海兵隊員により射殺された"伝説の狙撃手"と呼ばれたアメリカ合衆国の元軍人、クリス・カイルの回顧録(画像:右)を元にクリント・イーストウッドが映画化、主演はブラッドリー・クーパーで、彼はプロデューサーも兼ねている。

先ずは、昨年「ジャージー・ボーイズ」に続いて、これを撮っている御年85歳のイーストウッドの力量と才能に驚く、‥と共にブラッドリー・クーパーが「ハングオーバー」シリーズとは、うって変わった姿を観せている事にも驚愕。
それらを含めて、実に巧く構成された作品の凄さは、新たなる戦争映画の傑作と言える出来だった。

イラク戦争で敵兵を160人も狙撃、射殺し、アメリカの英雄と呼ばれた男の悲劇を、まるで西部劇のようにイーストウッドは描いてみせているが、ここではヒーローを、戦場という場と、家庭での姿を、交互に描き出し、この相反する二つを、どちらが真だとは監督は言わない。

最初に"元海兵隊員により射殺された"と書いたが、その海兵隊員が射撃訓練を受ける為に、クリス・カイルの自宅に迎えに来るシーンで物語は終わる。
戦争によって心に傷を負った男が、同じ傷を抱えた男に殺されてしまう。…遺族への配慮からそのシーンを描かない。迎えに来た元海兵隊員とクルマに乗り込む夫の姿を見ながら、ゆっくりとドアを閉める妻の不安そうな表情でフェイドアウトして、無音のエンドロールになり、映画は静かに、そして見事に終わる。

『アメリカン・スナイパー』日本語オフィシャルサイト


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