オンデマンド『嗤う分身』鑑賞/雑感

2015年07月04日 00:04

ジェシー・アイゼンバーグとミア・ワシコウスカの共演で、ドストエフスキーの「分身」(邦訳では""二重人格"のタイトルもあり)の舞台を近未来的世界に置き換えて映画化した不条理スリラー作品、『嗤う分身』(原題:The Double)。

監督は「サブマリン」を撮ったリチャード・アイオアディとの事だが、余り馴染みの無い監督で、作品は初めて観る。…2013年の東京国際映画祭で上映もされたが、昨年11月に一般公開されている。DVDも7月2日からリリースされたが、一足早かったオンデマンドで鑑賞。

原作は未読だが、おおよその展開は把握して鑑賞はしたんだが、いやぁ、モノの見事に訳判らん映画に仕上がってましたねぇ(時々挟み込まれる日本の昭和歌謡が、もう完全に??もの)。
こういう手法は徹底的にやられると、何故か面白く感じるモノなんだが、中途半端と言うか、生ぬるい展開で、ジェシー・アイゼンバーグファンにもお勧めしかねる作品だった。

ここで設定されている世界観は、時空間をあやふやにしてあるんだが、古くはオーソン・ウェルズの「審判」や、テリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」等で描かれた世界と同じで、その設定も目新しさは無い。

主人公とそっくりの人物が登場する物語の映画としては、昨年末に公開された、ドゥニ・ビルヌーブの監督の「複製された男」の方が、不条理さでは抜きん出て面白い。
主人公の前に現れる、主人公と瓜二つのドッペルゲンガーを扱った映画も過去に幾つも製作されているが、ドストエフスキーよりもエドガー・アラン・ポーの「ウィリアム・ウィルソン」の世界観の方が当方の好みである。

『嗤う分身』日本語オフィシャルサイト


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