DVD『アパルーサの決闘』鑑賞/雑感

2015年05月19日 00:00

appaloosa

ロバート・B・パーカー、私立探偵スペンサー・シリーズで有名な作家、2010年に77歳で亡くなっている。存命中は数多くの小説を発表していて、ハードボイルドの作家として知られているが、いくつかのウェスタン小説を発表している。
我が国でも早川書房から邦訳が何冊か出ていて、ヴァージルとエヴェレットのコンビが活躍するシリーズがあって、「アパルーサの決闘」「レゾリューションの対決」「ブリムストーンの激突」の三作品。このうち一作品のみが2008年に映画化されている。

『アパルーサの決闘』(原題:Appaloosa)。
監督・脚本・製作・主演がエド・-ハリスで、共演がヴィゴ・モーテンセン、レニー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズというマニアには堪らない顔ぶれの エンターテイメントだが、日本ではDVDのダイレクトリリースのみで、劇場公開されなかった作品。
クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」で共演した二人、ハリスとモーテンセンが保安官とその相棒コンビとして登場する本格派の西部劇という触れ込みの作品である。

原作は如何にもハードボイルド作家のウェスタンというか、私立探偵スペンサー・シリーズと同様の雰囲気で進行する。
エド・-ハリスはこれを実に淡々と映像化していて、派手なガンファイトは一切なし。物語上、もっと盛り上げられるだろうというシーンは数々あっても、あれっ?と思うほど素っ気なくて面食らう。

主人公を含め人物の性格付けに深みが足りないきらいがあって、ゼルウィガー演じる"男にだらしない女"に振り回される主人公も、悪役ジェレミー・アイアンズの性格設定も中途半端。…唯一、ヴィゴ・モーテンセンのみが、美味しいところを持って行く結果になった。

ちなみに、ラストでは、ハリスとモーテンセンのコンビが、コンビを解消するシーンで終わるが、原作の続く二編では、二人はコンビを再結成している。
映画の出来は兎も角として、続く二作品もシリーズとして映画化して欲しかったなぁ。


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