2010年ドイツ・オーストリア製作TVM版『白鯨』

2015年01月15日 08:30

2010mobydick

前回のジョン・ヒューストン版『白鯨』に続いて、2010年にドイツとオーストリアで製作されたTVムービー版『白鯨 MOBY DIC』の紹介。「PART1・冒険者たち」と「PART2・因縁の対決」の二部で構成され、販売版のDVDは二枚組、レンタル版は前後編に分けて出ている。

エイハブ船長役がウィリアム・ハート、スターバックにイーサン・ホーク、イシュメールにチャーリー・コックス。パッケージにはドナルド・サザーランドの名と画像があるので、サザーランドがエイハブ船長かと思ったら、神父役で一瞬しか登場しない。

何せウィリアム・ハートのエイハブ船長の、ミスキャスト感が半端なく、どうしてもグレゴリー・ペックと比較してしまう。ジョン・ヒューストンとレイ・ブラッドベリによるエイハブ船長のミステリアスな造形・演出の巧さを観ているので、ウィリアム・ハートは只の親父にしか見えない。

180分の長時間版で原作に、ほぼ忠実に作られているようだが、物語に起伏が乏しく、映画としては退屈する。まぁ見所は白鯨との死闘シーンの、後半部分にある訳だからと我慢して観ていたが、何と、4,5年前に作られたCGの映像が、60年近く前の作品に負けている。

しかも、最後の白鯨とエイハブ船長との死闘シーンは、全体の180分間中のほんのわずかでしかない、多分、ヒューストン版より短い。
水中を白鯨が行き来するCGも、使い回しが散見され、迫力に欠ける事、夥しい。残念ながらお勧めしかねる『白鯨』映画だった


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