DVD 『ガルヴェストン』 鑑賞/雑感

2019年10月31日 08:20

ハヤカワ・ミステリから邦訳も出ている「逃亡のガルヴェストン」の映画化作品、『ガルヴェストン』(原題:Galveston)。
原作はニック・ピゾラットの小説デビュー作で、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作にもなった結構面白いミステリーだったので期待して鑑賞したのだが…。

アメリカ映画だが、監督はメラニー・ロラン、「イングロリアス・バスターズ」や「ミモザの島に消えた母」に出ていたフランスの女優。
この為、終始、大人しく上品に撮られていて、時間経過の表現もゆったりしている、クライムノベルの映画化らしくないのだ。

では主演の二人、ベン・フォスターとエル・ファニングの、年の差の離れたカップルの恋愛話をメインにしているかというと、そういう方向にはストーリーは進まない。
只、単に追い詰められた殺し屋の男が、金に困って娼婦をしていたらしい(小さな妹を連れた)孤独な少女との逃避行に手を貸す、という話を淡々と描くに止まっている。

原作は男の一人称で語られているので、心理状態が納得出来るのだが、映像では只、無口な男の行動を追うだけの仕上がりになっていて残念。

終盤、20年後に、テキサス州の島ガルヴェストンを台風が襲い、男の元に成人した妹が訪ねて来るシーンは物語の山場なのだが、ここも淡々としていて、あっさり終わってしまうので不満が残る。

『ガルヴェストン』日本語オフィシャルサイト


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