DVD『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』鑑賞/雑感

2016年10月29日 00:18

今週は総て、「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」で上映された作品になった、『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』(原題:Eliza Graves)。

またもや、「鑑定士と顔のない依頼人」に影響受けた邦題だが、原作はエドガー・アラン・ポーの短編「タール博士とフェザー教授の療法」である。
キャストはケイト・ベッキンセール、ジム・スタージェス、ベン・キングズレー、マイケル・ケイン等で豪華、監督は「リセット」「マシニスト」等、スリラー系を主に撮るブラッド・アンダーソン。…19世紀におけるフランス南部の精神科病院を舞台にしたサイコスリラーである。

同じような役を演じているベン・キングズレーから、どうしても、デニス・レヘイン原作でマーティン・スコセッシが監督した「シャッター アイランド」との相似を思い浮かべてしまう。
"衝撃のラスト"という触れ込みさえ、同じである。当然、「シャッター アイランド」のラストを知っている御仁は、もしかしたら、という推理は出来る筈だ。

それでも、この作品は、「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」で上映され、今週まとめた3作のDVDの中では一番面白い。
…多少ゴシック・ロマンの様式風でありながら、ホラー要素とかグロ系を廃したサイコスリラーであり、観客を、狂気と正気の境目が判然としない世界に導いてくれるミステリーでもある。

ちなみに原作は未読だが、この映画のラストは、ポーの原作にはないそうで、最後のイタリアの描写が、映画全体から浮いて感じるのは、そのせいだった。

カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016 サイト
『アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち』日本語字幕予告編(YouTube)


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