DVD『チャッピー』鑑賞/雑感

2015年09月29日 00:01

『チャッピー』(原題:Chappie)。今年5月に日本公開されたニール・ブロムカンプの監督、脚本によるSF作品。ブロムカンプの過去二作品「第9地区」「エリジウム」のどちらも、個人的にはイマイチで印象が薄かったので、期待せずに鑑賞。

で…、結果から言うと、前二作より面白い。アメリカでは興行的にコケたらしいが、ブロムカンプが好きに撮ってる、という感覚が伝わってきて観ていて楽しい。

南アフリカ共和国の出身で、現在はカナダ在住という、自己の環境を反映した「第9地区」はドキュメンタリー映画的な撮り方と、SFマインドの乖離が気になって楽しめなかったし、「エリジウム」に至ってはマッド・デイモンとジョディ・フォスターという御大二人を使いながら、こちらは展開の雑さが気になって楽しめなかった。

まぁ途中ちと中弛みはするが、こちらは監督の趣味を纏めてぶち込んで来たような仕上がりで飽きずに鑑賞出来る。
シガニー・ウィーヴァーが警備ロボ会社のボスで、悪役の立ち回りを演じるのが『リアル・スティール』で巨大ロボを操縦してたヒュー・ジャックマン、しかも彼が動かすのが(昔の)「ロボコップ」に登場した"ED-209"そっくりで、何と空も飛んでみせる、と言う、お遊び感満点の設定。

チャッピーの親代わりになるパンクなギャング夫婦に至っては、演じているのがヒップホップグループの実際の夫婦で、役名もグループでの芸名と同じ。

ブロムカンプは好きな映画が、リドリー・スコットやジェームズ・キャメロンの作品だとあげているが、本作品で、そこにポール・バーホーベンも加えていると考えていいだろう。
冒頭からバーホーベン調で展開。「ロボコップ」のサイボーグ警官をアンドロイドで作ってみました…と言う映画なんだから。

このSF映画オタクのブロムカンプ監督が、正式に「新エイリアン」の監督を務めることが決定。リドリー・スコットの「プロメテウス2」も題名が「エイリアン:パラダイス・ロスト」になるらしく、公開はその後の予定だが、「エイリアン」の前日譚と「正エイリアン3」が前後して鑑賞出来る日が来ようとは…ネ。

『チャッピー』日本語オフィシャルサイト


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