『プロメテウス』観賞・雑感

2012年08月30日 00:22

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今月初めの"『ダークナイト ライジング』観賞の断片的報告"に続いての観賞報告。こちらもその時と同じ、"ネタバレ拡散前に観賞しとかねば"理由で劇場に赴いた次第。

そもそも『プロメテウス』って、20世紀フォックスがリドリー・スコットに「エイリアン5」を撮りませんか?とお伺いを立てたところから始まった企画で、リドリー・スコットが「エイリアン」前日譚なら撮ってもいいと承諾、当初は「エイリアン・ゼロ」の通称で動き始めた作品だ。これが『プロメテウス』のタイトルに決定、日本公開の際のポスターでは、「人類はどこからきたのか?」の惹句で、人類の起源を探るSFミステリーのように宣伝。エイリアンという言葉は一切使わない方法をとった。
この為、公開と同時にネット上に種々雑多な感想がアップされた時、上記の概況から「エイリアン」との関係を知らずに観たという御仁が結構多かったのに驚いた。
さらに「エイリアン」シリーズを一本も観ていないと豪語(?)する評価者までいる始末、ここまで来ると呆れて何も言えないが、「エイリアン」公開から30数年、これも時代の趨勢か。

で、この『プロメテウス』、「エイリアン」ファンなら絶対お勧めの作品で、旧作との共通点を探す楽しみは勿論、終盤では新種(というか、初期型というか)のエイリアンが登場、その変態過程も含めて、クリーチャー好きには、堪えられない作品となっている。

但し、「エイリアン」が、リドリー・スコットの演出、H・R・ギーガーの美術、そしてダン・オバノンのシナリオの、三者の才能の結実によりSFホラーの傑作たり得ている事を鑑みれば、今回の『プロメテウス』に、3年前に亡くなったダン・オバノンが参加出来なかった事が残念でならない。彼が存命で参加出来ていれば、今回のリドリー・スコットの、大風呂敷を広げすぎ、やや纏まりに欠いた感のある作品が、いい意味でB級ティストの強いしっかりしたSFホラーになっていたと思われる。

ちなみにエンド・クレジットには久しく外されていた、オリジナル造形、H・R・ギーガーの名も復活し、勿論、ダン・オバノンとロナルド・シャセットの名も原案者として登場する。


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