オンデマンド 『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』 鑑賞/雑感

2017年11月17日 14:58

sidebyside

前回の「カフェ・ソサエティ」の中でも触れたイタリアの撮影監督、ビットリオ・ストラーロも出ている作品で、キアヌ・リーブスが、企画制作し、自らホスト役となって、映画関係者へのインタビューを通じて、映画の現在と未来を探るドキュメンタリー作品。
『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』(原題:Side by Side)。

登場する監督達が凄い、マーティン・スコセッシ、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、スティーヴン・ソダーバーグ、ラナ&アンディ・ウォシャウスキー、ダニー・ボイル、他に撮影監督、編集者等が、キアヌの質問に答えていく。

映画に限らず、あらゆるモノがアナログからデジタルに移行している現在、当然の事ながら、映画業界人もフィルム派とデジタル派が居て、それぞれの意見を真摯にキアヌが聴いていくスタイルで編集し、結論も決めつけもなく終わるのが良い。

まぁ、映画制作に興味が無ければ楽しめない作品ではあるが、映画ファンだったら、名だたる監督達による数々の意見が拝聴出来るだけでも観ておく価値はある(やや、ぶつ切りの感はあるが‥)。

いわゆるメイキング作品を観るのとは違うので、映画制作の裏側を知る…と言うよりは制作手法の歴史の変換を教えてくれる貴重なドキュメンタリー作品。

『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』日本語オフィシャルサイト

DVD 『カフェ・ソサエティ』 鑑賞/雑感

2017年11月14日 00:03

2016年のウッディ・アレンの新作、日本公開は今年5月、『カフェ・ソサエティ』(原題:Cafe Society)。
主演はジェシー・アイゼンバーグ、共演にクリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、スティーブ・カレル等、ナレーションは監督のアレン自身が担当している。

舞台は1930年代、明らかにウッディ・アレンが自身を投影したと思われる主人公が、ハリウッドの業界有力者である叔父を頼って、ニューヨークからハリウッドの社交界に、飛び込んでいく話しで、「ミッドナイト・イン・パリ」や「マジック・イン・ムーンライト」等と同じ、ロマンティック・コメディ。

ウッディ・アレンの初のデジタル撮影作品なんだが、この撮影が「地獄の黙示録」「レッズ」を撮ったビットリオ・ストラーロで、ウッディ・アレンとは初めての組み合わせになる。…上記二作品と「ラストエンペラー」でアカデミー賞撮影賞を三度受賞しているイタリアの天才的カメラマンで、アレンの次回作の撮影も彼に決まっているらしい。

兎も角、その映像が実に美しい、当時のハリウッドやNYの風景は勿論、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、この二人の女優が絵になる美しさで、そのファッションや音楽と合わせて存分に楽しめる。

96分、何処を切り取ってもアレン印の映画で、"ビター・アンド・スィート"ってこの映画の為にあるんじゃないかと思える作品。
…一部「ラ・ラ・ランド」と比較して語っている御仁が、いらっしゃるようだが、「ブルーに生まれついて」の時にも触れたが、あの糞つまらんミュージカル映画と一緒にするんじゃない。

『カフェ・ソサエティ』日本語オフィシャルサイト

DVD 『パトリオット・デイ』 鑑賞/雑感

2017年11月10日 11:34

9月に載せた「バーニング・オーシャン」と同じコンビの作品、監督ピーター・バーグ、主演マーク・ウォールバーグの二人の「ローン・サバイバー」から三作目となる実話映画化シリーズ『パトリオット・デイ』(原題:Patriots Day)。

2013年に起きたボストンマラソン爆弾テロ事件の裏側を描くサスペンス作品。共演にケヴィン・ベーコン、ジョン・グッドマン、J・K・シモンズ等。

…毎年、パトリオット・デイ(愛国者の日)に行われるボストンマラソン、2013年4月15日もギャラリーの歓声を受けながら多くのランナーが疾走していたが、突如、爆弾テロ事件が起きる。
この事件の捜査を担当するボストン警察の主人公が指揮を執るFBI捜査官と共に、爆発をテロと断定し、事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を描いている。

実話映画化も三作目で、今回は事件の犯人、捜査側の人間、被害者達を群像劇として纏めてあり、手慣れた感じの演出で、アクション・エンターテイメントとして堪能出来るし、監視カメラの映像から犯人の二人を割り出していく過程が結構面白い。

エンディングも前二作と同様に、俳優が演じた実際の人間達の映像を、被害者も含めて登場させ終わる手法で、只、今回は、新しい事件だった事から、実際のニュース映像の挟み込みが多い。

…この手法も含め、監督のピーター・バーグにはアメリカ礼賛も、そろそろ離れて、別の作品を撮ってもらいたいとも思うが‥。

『パトリオット・デイ』日本語オフィシャルサイト。

DVD 『潜入者』 鑑賞/雑感

2017年11月07日 00:02

実在した麻薬潜入捜査官ロバート・メイザーが綴った潜入捜査の回顧録を元に、「リンカーン弁護士」のブラッド・ファーマンが監督、メイザー役を「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のブライアン・クランストンが演じたクライム・サスペンス、『潜入者』(原題:The Infiltrator)。

この監督ブラッド・ファーマンって、経歴が犯罪映画しか撮っていない。一作目の「ハード・クライム」は残念ながら未見だが、ニ作目の「リンカーン弁護士」の出来が良かったので、次の「ランナーランナー」も期待したら見事に外れた監督。

…但し本作の出来は極めて良く、お勧め出来る作品になってはいるが、如何せん主演のクランストンの知名度の薄さと、日本版ポスターの地味さで、話題性の低い作品になっているのが残念。

麻薬王パブロ・エスコバルは一瞬しか画面に登場しないが、彼に仕える手下の男達さえ、大物感が半端なく、彼等と渡り合う場面のヒリヒリする描写の緊張感は本作品の白眉と言える出来。

…関税局特別捜査官の主人公を、架空の大富豪に仕立てあげ、麻薬売買によるマネーロンダリング組織に潜入させるCIAのメンツとか、資金洗浄を請け負うBCCI銀行の幹部とか、ひとくせも二癖もある面々を観ているだけで最後まで楽しめる作品になっている。

『潜入者』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『ドクター・エクソシスト』『ゴースト・ブライド』『オリエント急行殺人事件』

2017年11月04日 07:28

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『ドクター・エクソシスト』(原題:Incarnate)  11月25日(土)シネマート新宿他。
「パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラムが製作、「カリフォルニア・ダウン」のブラッド・ペイトンが監督、、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」「ダークナイト」等に出ていたアーロン・エッカートが主演するホラー作品。
妻と娘を悪霊によって殺され、自身も車椅子となってしまった科学者が科学の力で悪魔を倒すエクソシストとなる。
『ドクター・エクソシスト』日本語オフィシャルサイト

『ゴースト・ブライド』(原題:Nevesta)  11月25日(土)シネマート新宿他。
アメリカとロシアのホラー映画の対決企画で、アメリカが上記の「ドクター・エクソシスト」に対して、ロシアの作品はこちら。同じような題名で「ティム・バートンのコープスブライド」があるが別物。
ロシアに19世紀から伝わる、死者を蘇らせる儀式を題材にしていて、その儀式が復活し、儀式に必要な生贄として迎えられた婚約中の女子大生の運命は…。
『ゴースト・ブライド』日本語オフィシャルサイト

『オリエント急行殺人事件』(原題:Murder on the Orient Express)  12月8日(金)TOHOシネマズ日劇他。
1974年に映画化されたアガサ・クリスティのさ原作を再び映画化。製作、監督と探偵ポアロ役に最近は「ダンケルク」にも出ていたケネス・ブラナーがあたる。その他の出演陣はミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、ジュディ・デンチ、ウィレム・デフォー等がキャスティングされている。
『オリエント急行殺人事件』日本語オフィシャルサイト


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