日本公開予定作品『アダムス・ファミリー』『マティアス&マキシム』『ウルフズ・コール

2020年09月21日 08:20

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『アダムス・ファミリー』(原題:The Addams Family)  9月25日(金)TOHOシネマズ日比谷他。
その昔、怪奇漫画と呼称されていたチャールズ・アダムスの一コマ漫画の世界を、初のCGアニメで映画化、実写では制作されていたがCGアニメは初めてである。
アダムス一家の声を演じるのは、夫ゴメスをオスカー・アイザック、妻モーティシアをシャーリーズ・セロン、娘ウェンズデーをクロエ・グレース・モレッツ等豪華キャスト。
『アダムス・ファミリー』日本語オフィシャルサイト

『マティアス&マキシム』(原題:Matthias et Maxime)  9月25日(金)新宿ピカデリー他。
カナダの若き俊英監督で、世界的にも高く評価されているグザビエ・ドラン監督によるラブストーリー。…幼なじみのマティアスとマキシムは友人の短編映画で男性同士のキスシーンを演じ、これがきっかけで心の底に眠っていた気持ちに気づく。
主人公の1人マキシムを演じるにはグザビエ・ドラン監督自身で、「トム・アット・ザ・ファーム」以来6年ぶりに自身の作品に出演となる。
『マティアス&マキシム』日本語オフィシャルサイト

『ウルフズ・コール』(原題:Le chant du loup)  9月25日(金)イオンシネマみなとみらい他。
フランス映画祭2019横浜で昨年6月に上映された作品、正体不明のソナー音に翻弄される原子力潜水艦に迫る危機を描いたフランス発の潜水艦アクション。
人並み外れた聴覚でフランス海軍原子力潜水艦の分析官として従事する主人公が、正体不明のまるで"狼の歌"のようなソナー音を放つ艦艇と対峙する。
『ウルフズ・コール』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ミッドサマー』 鑑賞/雑感

2020年09月16日 16:23

どうしても自分の趣味に合わない、というかその作風が好きになれない映画監督というのが何人か居て、例えばオリバー・ストーン、強いて挙げてデヴィッド・リンチ等。ここへ来て一人増えた、アリ・アスター、『ミッドサマー』(原題:Midsommar)の監督である。

長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」についで撮った二作目。大学で民俗学を研究する恋人や仲間たち数人でスウェーデンを訪れる、"90年に一度の祝祭"が行われるという夏至の季節、研究のため参加した奥地の村は、花が咲き乱れ、人々は歌い踊る楽園のような場に見えた。

この太陽が沈まない明るい村を舞台にして、それでも何か怪しい雰囲気が見え始める冒頭は結構サスペンス感があって引き込まれる。暗闇では無く、陽光の下で徐々にホラーに転じて行く物語を、この監督は観せたかったらしい。
ストーリーはやがてグロテスクな展開となり不気味な雰囲気なまま、ラストはエロティックさも加えて救いようのない展開になる。

残念なのは、この手の全員カルト集団の村を描いた作品は先駆的な作品があり、1973年に脚本アンソニー・シェーファー、監督ロビン・ハーディによる「ウィッカーマン」というイギリス映画があり、2003年にはニコラス・ケイジ主演でリメイクもされている。

「ヘレディタリー 継承」もそうだったが、不穏な空気から徐々にオカルティック・ホラーな方向に転じるが、行き着く先は嘗てどこかで観た作品に酷似している、という設定にオリジナリティを感じる事が出来ないのが、この監督を好きになれない原因だと思う。

『ミッドサマー』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『TENET テネット』『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』『マーティン・エデン』

2020年09月12日 17:11

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『TENET テネット』(原題:Tenet)  9月18日(金)新宿ピカデリー他。
クリストファー・ノーラン監督によるアクションサスペンスの期待超大作。主演は父がデンゼル・ワシントンという、ジョン・デビッド・ワシントン。共演にロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、アーロン・テイラー=ジョンソン等。主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう姿を描く。
主人公は未来の装置「時間の逆行」を使い未来の第3次世界大戦を防ぐという、謎のミッションにスカウトされる
『TENET テネット』日本語オフィシャルサイト

『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』(原題:Escape from Pretoria)  9月18日(金)シネマート新宿他。
「ハリー・ポッター」「スイス・アーミー・マン」のダニエル・ラドクリフが主演で、実際にあった脱獄劇をもとに描くスリラー作品。原作は20年以上に邦訳され日本発売もあったティム-ジェンキンの「脱獄」。
1978年に最高警備を誇るプレトリア刑務所に投獄された主人公が、10の鉄製ドアを突破するための木製の鍵を駆使して脱獄を試みる。
『プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵』日本語オフィシャルサイト

『マーティン・エデン』(原題:Martin Eden)  9月18日(金)シネスィッチ銀座他。
「野性の呼び声」のジャック・ロンドンの自伝的小説「マーティン・イーデン」をイタリアを舞台にして映画化。原作は白水社から邦訳も出ている。、
労働者地区に生まれ貧しい船乗りの主人公が、上流階級の娘と出会ったことをきっかけに、文学の世界に目覚める、
主人公マーティン・エデンを演じるのは、イタリアを代表する俳優の1人、ルカ・マリネッリ。
『マーティン・エデン』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』 鑑賞/雑感

2020年09月08日 10:57

監督も出演陣も殆ど馴染みの無いフィンランド映画である、しかも邦題が「鑑定士と顔のない依頼人」のヒットにあやかって、以降いくつか似たような邦題名が付けられて公開されたが、また出てきたかの感ありのタイトル、『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(原題:Tumma Kristus) ちなみに英題名は"ONE LAST DEAL"。

まぁ、今までのその似たようなタイトルの作品はミステリーの系統だったんだが、これはどちらかと言うとファミリーもので、ミステリー色は殆どない(絵の真贋部分の解明に多少あるのみの)ヒューマンドラマである。

年老いて仕事一筋だった美術商のもとに音信不通だった娘から連絡があり、問題児の孫息子を数日間預かって職業体験をさせてほしいという連絡が入る、一応引き受けるが乗り気ではなかった。そんななか彼はオークションハウスで作者不明の肖像画に一目ぼれする。この肖像画が、近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品ではないか、という設定で物語が始まる。

この署名がない作品の真贋を、渋々預かった孫と共に追いかけるのが、本作の大半を占める物語で、老美術商は落ち目の商売の再起を賭ける。
(イリヤ・レーピンは実在した画家だが、映画中の"キリスト像"とされる肖像画は実在しない。映画が「幻の名画」として作り上げた架空の作品である)。

本作品が主軸で描こうとした家族の物語よりも、絵画ビジネスの世界の描写のほうが興味深く観てしまった作品。但し、高額の名画をそんな扱い方、運び方をするか?というシーンがあって気になった。

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』日本語オフィシャルサイト

DVD 『グレタ GRETA』 鑑賞/雑感

2020年09月04日 17:16

久し振りのニール・ジョーダン監督作品である、しかもイザベル・ユペールとクロエ・グレース・モレッツのダブル主演スリラーとなれば観るしかない、『グレタ GRETA』(原題:Greta)。
ニール・ジョーダンとしては吸血鬼の母娘を描いた「ビザンチウム」以来の作品で、2018年制作のサイコ・スリラーになる。

クロエ・グレース・モレッツが地下鉄内で落とし物のバッグを拾い、持ち主のイザベル・ユペールの元に届ける…という善意で始まる物語で、若いウェイトレスと未亡人の友情を描いた物語かよ、と思わせて、そこはニール・ジョーダン、しかも未亡人役がポール・バーホーベンの「エル ELLE」のイザベル・ユペール。それだけで終わるはずは無い。

年の離れた友人としてつきあい始めるうちに、未亡人のストーカーの本性が現れだす、この異常な行動をシレッと演じるイザベル・ユペールのサイコパス度が怖い。

まぁ、ニール・ジョーダンとしてはB級感ありの作品で、後半登場する探偵がお粗末だったり、結構シナリオに穴があり、これってもしかして、ジョン・ファウルズの原作も、ワィリアム・ワイラーの映画化も超傑作だった「コレクター」と同じ終わり方になるのか?…と思いきや。

最後に「イット・フォローズ」のマイカ・モンローの使い方で、なるほど、それがやりたかったかニール・ジョーダンと納得。結局、そこそこ楽しませて頂きました。

『グレタ GRETA』日本語予告編(YouTube)


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