DVD 『ナチス第三の男』 鑑賞/雑感

2019年08月08日 08:20

東京創元社から邦訳も出ているローラン・ビネの「HHhH (プラハ、1942年) 」を映画化した作品『ナチス第三の男』(原題:The Man with the Iron Heart)。

原作はフランスの「ゴング―ル賞」の最優秀新人賞等に輝き、世界的なベストセラーにもなっている。
…ユダヤ人大量虐殺の首謀者、金髪の野獣ハイドリヒの暗殺を暗殺すべくプラハに潜入した二人の青年をノンフィクション的手法で描いた作品。

監督は「フレンチ・コネクション 史上最強の麻薬戦争」のセドリック・ヒメネス。「猿の惑星:新世紀」や「ターミネーター:新起動/ジェニシス」でジョン・コナー役だったジェイソン・クラークがラインハルト・ハイドリヒ役を演じ、他にロザムンド・パイク、ジャック・オコンネル、ジャック・レイナー、ミア・ワシコウスカ等が共演している。

まぁ、殆ど期待せずに鑑賞した作品で、その割りには、そこそこ観られたかな、という印象なんだが、2017年に公開された「ハイドリッヒを撃て」が同じ内容を扱った暗殺ものだっただけに、どうしても比べると、こちらの方が劣る。
ナチを描いていながらヒトラーは出てこず、どうみても不必要なセックス・シーンがあったりする。

映画全般では、前半にハイドリヒがナチスの将校となり、ヒトラー。ヒムラーに次ぐ地位に上り詰めるまでを描き、後半は暗殺者側の動きをと...きっちり二分割してしまった為、全体の流れが分断され、鑑賞の興味を削がれる。
最後の教会での銃撃シーンの映像が良く出来ていただけに、まとめて観ると惜しい作品になっている。

『ナチス第三の男』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『マイ・エンジェル』『永遠に僕のもの』『ドッグマン』

2019年08月05日 08:20

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『マイ・エンジェル』(原題:Angel Face)8月10日(土)有楽町スバル座他。
「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランス人女優マリオン・コティヤールを主演に迎え、新人女性監督バネッサ・フィロのオリジナル脚本で撮られたドラマ。
南仏コート・ダジュールの美しい海辺の街を背景に、シングルマザーの母親と8歳の娘の傷つきながらも愛を築いていく姿を描いた作品。
『マイ・エンジェル』日本語オフィシャルサイト

『永遠に僕のもの』(原題:El Angel)8月16日(金)新宿武蔵野館他。
スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが制作し、ルイス。オルテガが監督したクライムドラマ。主演は本作が映画デビューとなる俳優ロレンソ・フェロ。
1971年のアルゼンチンで12人以上を殺害した連続殺人事件の犯人である少年をモデルにした作品で、17歳の美しい少年が次々と犯罪に手を染めていく課程を描き出す。
『永遠に僕のもの』日本語オフィシャルサイト

『ドッグマン』(原題:Dogman)8月23日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他。
こちらも実在の殺人事件を元に描いたドラマで、「ゴモラ」のマッテオ・ガローネ監督が撮ったイタリア映画。
イタリアの海辺の町で娘と犬を愛する温厚で小心者の主人公は「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営していたが、彼は暴力的な友人に利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。その友人から持ちかけられた儲け話を断りきれず片棒を担ぐ羽目になった主人公は、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなった彼は、平穏だった日常を取り戻すべくある行動に出る。

『ドッグマン』日本語オフィシャルサイト

DVD 『シンプル・フェイバー』 鑑賞/雑感

2019年07月29日 08:19

ハヤカワ・ミステリ文庫から邦訳の出ているダーシー・ベルの長篇デビュー作にして、ギリアン・フリン「ゴーン・ガール」に似た話題性で比較されるサスペンス・ミステリー「ささやかな頼み」の映画化作品、『シンプル・フェイバー』(原題:A Simple Favor)。

監督はポール・フェイグ、主演がアナ・ケンドリック、共演がブレイク・ライブリーという人気女優同志をキャスティングしている。
アナ・ケンドリックは「ピッチ・パーフェクト」シリーズ等に出ていたが、あまり作品を観ていない、ブレイク・ライブリーは「アデライン、100年目の恋」「ロスト・バケーション」「カフェ・ソサエティ」等、結構観ている好きな女優の一人。
ヒッチコックが存命であれば、自作の主演に指名したであろうと思われるブロンド美人である。

監督のポール・フェイグは、そのヒッチコックを信奉しているとの事なので、撮り方に影響が見て取れるが、作品自体はヒッチコックタッチではない。
基本コメデイ、スタイルはポップ、アナ・ケンドリックは今時のシングルマザーにして、ブロガーという、全体として、スタイルが軽い印象に終始している。

しかしミステリー的には、謎の解明と、ラストの二転三転の連続で、飽きずに観れる。但し死んだはずの女性が‥というトリックは古典的で意外性に欠けるので、そこら辺りは期待しないで鑑賞の事。

基本的に二人の女優を鑑賞して楽しむ映画で、特にブレイク・ライブリーのファム・ファタール振りとファッションを観るだけでも楽しめます。

『シンプル・フェイバー』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『世界の涯ての鼓動』『サマー・オブ・84』

2019年07月25日 08:20



『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(原題:Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw)  8月2日(金)新宿バルト9他。
「ワイルド・スピード」シリーズの通算9作目、かつて敵同士だったドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムが、反発しあいながらも強敵イドリス・エルバに挑む姿を描く。その他の共演はバネッサ・カービー。監督は「ジョン・ウィック」「デッドプール2」のデビッド・リーチ。
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』日本語オフィシャルサイト

『世界の涯ての鼓動』(原題:Submergence)  8月2日(金)TOHOシネマズシャンテ他。
ビム・ベンダース監督による恋愛サスペンス。主演は「X-MEN」シリーズのジェームズ・マカボイと「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダー、
グリーンランドの深海に潜り地球上の生命の起源を解明する調査を行う女性生物数学者と、南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務を持つMI-6諜報員の男が、ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い恋に落ちるが、お互いの務めを果たすため別れる事になるのだが─。
『世界の涯ての鼓動』日本語オフィシャルサイト

『サマー・オブ・84』(原題:Summer of 84)  8月3日(土)新宿シネマカリテ他。
カナダの映像制作ユニットが、80年代のスラッシャー、ホラー、サスペンス映画にオマージュをささげて描いた作品で、オタク少年たちが隣家の警察官を殺人鬼と疑い、独自に調査を始めたことから、思いがけない恐怖に直面する姿を描く青春ホラー。
しかし、独自の調査を開始した彼らの行く手には、想像を超えた恐ろしい現実が待ち受けていた。
『サマー・オブ・84』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ダンボ』 鑑賞/雑感

2019年07月22日 08:22

最近、次々と制作されているディズニー・アニメの実写版、『ダンボ』(原題:Dumbo)。
まぁ、その殆どに興味がわかず、スルーしてきたが、今回は監督がティム・バートン、それも当方の好きな「バットマン・リターンズ」を彷彿とさせるダニー・デビートとマイケル・キートンのキャスティングという事で鑑賞。

オリジナルのアニメ版が制作されたのは何と78年前の1941年。この"1941"をそのまま題名にしたスティーヴン・スピルバーグのコメディ映画があった。この中で米陸軍の将軍が劇場で公開中の「ダンボ」を鑑賞し、母子象の再会シーンに涙する場面がある(スピルバーグが、このアニメが大好きで取り入れたと言われている)。

ティム・バートンがこの実写映画化を引き受けたのも、スピルバーグ同様に好きな作品であったろうと思われる。…但し、ティム・バートンが撮るからには、普通にはならないだろうと言うバートンファンの期待がかかる。

まぁ、そんな期待どおりに冒頭からサーカス団のメンバーが紹介されるんだが、いかにもバートンらしいフリークス集団の紹介は申し訳程度で、母親を亡くした家族の話になる。
ティム・バートンといえどもディズニーの「ダンボ」をダークファンタジー化するのは諦めたような気配が濃厚なままに映画が終始し、中途半端な印象で終わる。
CGのダンボも可愛いいという声と、不気味だという声が半々で、当方もどちらかと言うと後者の印象で、ティム・バートンの失敗作といえる作品。

『ダンボ』日本語オフィシャルサイト


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