DVD 『ボヘミアン・ラプソディ』 鑑賞/雑感

2019年04月18日 20:02

公開と共に日本でもトップとなる興行収入で大ヒットとなり、にわかクイーンファンを急増させ、遂には2020年1月に"クイーン+アダム・ランバート"の日本公演まで決まり、もはや社会現象と化した作品。
『ボヘミアン・ラプソディ』(原題:Bohemian Rhapsody)。

個人的にはロックを聴いていたのは、クイーンの世代より前、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、エマーソン・レイク・アンド・パーマー等の頃だったので、クイーンの時代には、ロックから離れていて、格別の思い入れは無いのだが、「観るべき」の周囲の意見にも押されての鑑賞となった。

まぁ、監督が"Xメン"シリーズのブライアン・シンガーでもあるし、とも思ったんだが、この監督、過去の性的虐待疑惑が表に出て、完成前に監督を降ろされていた。
その後ゴールデングローブ賞やアカデミー賞でも各賞にノミネートされながらも監督賞から外されている。

そこら辺りの事情は兎も角、映画としては良く出来ていて、観て損の無い出来で、作劇の巧さに、成る程ヒットして当然と思われる。
フレディ・マーキュリーの育った家庭、両親、そして恋愛等を散り填めながら、クイーンとして成功するまでを描き、ライブ・エイドでの圧巻のパフォーマンスをラストに持ってくるドラマ作りの見本のような作品。

まぁ、だからと言って今更クイーンを再聴しようとは思わない、…映画は映画に過ぎない。

『ボヘミアン・ラプソディ』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』 鑑賞/雑感

2019年04月15日 08:21

2016年に日本公開された「ボーダーライン」の続編になる作品、『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』(原題:Sicario: Day of the Soldado)。

前作から続いてベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ジェフリー・ドノヴァンが出演しているが、前作に出ていたエミリー・ブラントはキャスティングされていない。…監督は前回のドゥニ・ヴィルヌーヴに変わってステファノ・ソッリマという新鋭イタリア人監督になっている。

アメリカで市民15人の命が奪われる自爆テロ事件が発生。 犯人一味がメキシコ経由で不法入国したと睨んだ政府は、CIAのマット、孤高の暗殺者アレハンドロの仕事人コンビに任務を依頼。彼等が挑むのは、麻薬カルテル間の内戦を引き起こすというミッションだった。

ドゥニ・ヴィルヌーヴは贔屓の監督だったんで前作も楽しめたのだが、今回は新人監督だったんで、不安はあったのだが、杞憂に過ぎなかった。冒頭の展開から熱いまま進行するドラマに、釘付けになり、前回同様の先の読めない展開が続く。
…物語に、誘拐される少女と、麻薬カルテル側に取り込まれていく少年を配しての設定が効いていて、時々、未成年からみた大人の事情の描き方も悪くない。、

ベニチオ・デル・トロ演じるアレハンドロの職業は暗殺者で、原題にある"Sicario"とはスペイン語で"殺し屋"を意味するらしい。
この題名が、徐々に麻薬組織側に組み入れられた少年の、行く末も暗示していて、何やらさらに続編もありそうな気配で終わるのが興味深いし、デル・トロとブローリンのその後も観たい。

『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ヘレディタリー 継承』 鑑賞/雑感

2019年04月11日 08:29

昨年5月に当サイトで紹介した『ヘレディタリー 継承』(原題:Hereditary)。「ホラー映画の傑作にして怖すぎる」と評判になった作品である。

監督、脚本はアリ・アスターという新人の長編デビュー作で、トニー・コレット、アレックス・ウォルフ、ガブリエル・バーン等が出演する2時間6分の作品。
亡くなった祖母から忌まわしい“何か”を受け継いでしまった家族を、残酷な運命と想像を絶する恐怖が襲う。彼女たちが祖母から受け継いだものとは一体なにか?

凄く怖いという評価が多いだけに期待はしたんだが、怖いと言うより不気味感とか厭な感じで攻めてくる映画。
冒頭のミニチュア・ハウスの部屋の映像が、現実の部屋に切り替わる場面から、全体に奇妙さが横溢していて、ひたすら不気味な少女の存在が、この作品のメイン・キャストと思っていたら…あに図らんやの演出とか、結構面白いんだが。

ホラー映画の常道の脅かし方の演出から外した見せ方で、ひたすらスローに動くカメラワークも中々巧い。

但し前半の不穏な空気から、後半、徐々にオカルティックな方向にベクトルが転じて、最終、良くあるパターンに決着すると、あぁ、そこに行き着くのか、と…。

結局、一番怖かったのは、少女の舌打ち音でした。

『ヘレディタリー 継承』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『ある少年の告白』『アガサ・クリスティー ねじれた家』『ハイ・ライフ 』

2019年04月08日 08:21

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『ある少年の告白』(原題:Boy Erased)  4月19日(金)TOHOシネマズ・シャンテ他。
「ザ・ギフト」を撮った俳優ジョエル・エドガートンの二作目の監督作品。主演は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。他にラッセル・クロウ、ニコール・キッドマン、グザビエ・ドラン等が共演する人間ドラマ。
同性愛を治療するという矯正セラピーへの参加を両親により強制された少年の物語で、NYタイムズ紙によるベストセラーで、全米に反響を呼んだ実話の映画化。
『ある少年の告白』日本語オフィシャルサイト

『アガサ・クリスティー ねじれた家』(原題:Crooked House)  4月19日(金)シネマート新宿他。
クリスティの1949年発表作品「ねじれた家」の映画化作品。探偵役はエルキュール・ポアロでもミス・マープルでもない。
巨万の富を築いた人物の孫娘が、かつての恋人が営む探偵事務所に現れ、一族の誰かが祖父を殺したにちがいないと打ち明ける。主演はグレン・クローズ、共演にマックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ等。監督は「サラの鍵」「サラの鍵」のジル・パケ=ブレネール。
『アガサ・クリスティー ねじれた家』日本語オフィシャルサイト

『ハイ・ライフ』(原題:High Life)  4月19日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他
フランスの監督クレール・ドニによるSFスリラー作品。出演はロバート・パティンソン、ジュリエット・ビノシュ、ミア・ゴス等。
近未来、太陽系をはるかに超え、漆黒の宇宙に突き進む一隻の宇宙船、9人の乗組員全員が死刑囚や終身刑を告げられた重犯罪人達だった。彼らはある実験に参加することで過去の重犯罪から免れるが、地球へ帰る保証のない旅路を選んでいた。
『ハイ・ライフ』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ANON アノン』 鑑賞/雑感

2019年04月04日 08:28

2018年制作のドイツ・アメリカ・カナダの合作によるSF映画で、「未体験ゾーンの映画たち2019」で1月に上映された作品、
『ANON アノン』(原題:Anon)。

監督は「ガタカ」「TIME タイム」のアンドリュー・ニコル、主演はクライブ・オーウェンとアマンダ・セイフライド。
地球上の全ての人間の記憶は記録・検閲され、個人のプライバシーも匿名性も失われた近未来を舞台、犯罪も不可能になって消滅したが、起こるはずのない殺人事件が発生する。

NET世界だが、PCもスマホも存在せず、人間の眼が環視カメラとして機能している近未来。個人のプライバシーは存在しないって、そんな膨大なデータ、何処に保存してるんでしょう?
現在の視点をハッキングされるとか、するとかいう設定も含めて、色々と突っ込みどころが多すぎて正直、全然乗れなかった。

「ガタカ」や「TIME タイム」もそうだったが、この監督のモノトーンっぽい画面の冷たい感覚が、どうしても好きになれない。
エロチックなシーンも結構、挟み込まれ、アマンダ・セイフライドのヌードまで登場しても、熱が無い感覚にしらけ、そんなシーン必要かよ? と思ってしまう。
…うーん、この監督の感性は、どうも好きになれない。

『ANON アノン』日本語予告編(Youtube)


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