DVD『ズートピア』鑑賞/雑感

2016年08月30日 00:02

動物たちが高度な文明社会を築いた世界を舞台にした、ディズニー・アニメーション・スタジオの作品、『ズートピア』(原題:Zootopia)。

監督が「塔の上のラプンツェル」のバイロン・ハワードと「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーアという最高のコンビで製作され、近年のディズニーアニメでは大ヒットとなり、作品自体も高評価で迎えられている。、

なるほど、これは傑作だ、凄い。…「劇場鑑賞もせずに今更DVD観て言うな」というお咎めは敢えて受け止める。

動物アニメではあるが、小さなお子様向け作品ではない、むしろメッセージ性と、ミステリーを含んだストーリーの展開、随所に仕込まれた映画のパロディと隠しネタ等、大人向けのエンタティメントとして成立しているアニメであり、コアな映画ファンに向けた動物アニメでもある。

肉食動物が草食動物を狩る事がなくなった時代、明らかに人種の坩堝ニューヨークをモデルにした、大都市ズートピアを舞台に登場する動物達のキャラクターを観ていると、どうしても「ブラックサッド」を思い浮かべてしまう。

「ブラックサッド」については当サイトの、こちらこちらのページを参照願いたい。

「ブラックサッド」でも、動物のキャラクターを、色々な人間の人種、性格、職業等に割り当て、その当て嵌め方の的確さに感心させられたが、『ズートピア』が同様の手法で描かれていて、その近似性に驚いた。

「ブラックサッド」は擬人化された動物たちによるハードボイルドで、主人公は黒猫の探偵ブラックサッドである。…まぁ、こちらの画を描いているファーノ・ガルニドも、ディズニーのアニメーターとしてのキャリアがあるんで、これはもう、ディズニーやピクサー・スタジオのクリエィター達の、天賦の才能なんだろうなぁ。

Disney『ズートピア』日本語オフィシャルサイト

2006年のホラー3Dアニメ『モンスター・ハウス』

2016年03月29日 01:01

前回の「ポルターガイスト」リメイク版の監督であるギル・ケナンが2006年に監督した3Dアニメ『モンスター・ハウス』(原題:Monster House)を、続けて紹介しておく。

この監督、今までに三本の作品を監督している、最初がこの『モンスター・ハウス』、次に「エンバー 失われた光の物語」なるファンタジー実写作品、そして前回の「ポルターガイスト」リメイク版。「エンバー… 」は未見だが、評価は良くないので無視、…まぁ結局、この『モンスター・ハウス』が一番出来がいいのではなかろうか。

日本公開は2007年、製作総指揮にロバート・ゼメキスとスティーヴン・スピルバーグが参加している。フル3DのCGアニメではあるが、なにせ10年前の作品なので、今のピクサー作品のような美しさは無いし、おまけにキャラクターに魅力が乏しく、クレイ・アニメ的でさえある。

只、ストーリーとシナリオは良く練られていて飽きない。古屋敷が擬人化して人間を襲うシーンは必見の面白さ、ここは実写で創って欲しかった。
何しろ終盤の古屋敷モンスターの動きが秀逸で、ギシギシ、ガタガタながら、実に良く動き、アニメのカメラワークの設定も巧い、…ここのシーンはお勧めの面白さ。

『モンスター・ハウス』予告編(YouTube)

DVD 『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~』鑑賞/雑感

2016年03月22日 00:07

前回の LAIKAアニメ・スタジオの紹介ついでに、もう一本ダーク・ファンタジー系アニメ作品を取り上げておく、『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~』(原題:The Book of Life)。

2015年に"新千歳空港国際アニメーション映画祭2015"として、世界中の最新アニメーション作品を集めた企画として開催・上映された作品の中の一本で、ギレルモ・デル・トロが監修したダーク・ファンタジー。
声優陣にゾーイ・サルダナ、チャニング・テイタム、ロン・パールマン等の豪華キャストが揃えられている。

登場するキャラクターは人形アニメっぽい造形になってはいるが、CGで製作されたメキシカンなアニメーション。
まぁ、その個性が観る人間を選ぶ、というか、日本製アニメやハリウッド産アニメに慣れ親しんだ人には、極彩色且つ装飾過剰な闇鍋的画面に拒絶反応を起こすかも知れないと、ちと心配にはなるが、…ゴア・ヴァービンスキーの「ランゴ」のようなアクの強い作品が好きだったら絶対のお勧め。

造形も含めて、ストーリーの展開も悪くなく、楽しめる作品になっている。…特にギレルモ・デル・トロのファンだったら(監修とはいえ)観といて損はない。
闘牛場で最強の牛が登場する画面では、その造形が「パシフィック・リム」の怪獣群を想起させ、思わず「ヨッ! デル・トロ」と掛け声を掛けたくなります。

"新千歳空港国際アニメーション映画祭2015"『ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険』紹介ページ
『ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険』日本語オフィシャルサイト

ライカ・アニメーション・スタジオと、その新作

2016年03月19日 00:10

LAIKAというアニメーション・スタジオと、その作品については、過去に本サイトでも何度か触れていて、2011年に「パラノーマン ブライス・ホローの謎」、2013年に「ボックストロール」を紹介している。

この会社の最初の長編アニメ「コララインとボタンの魔女」が発表され、その次に「パラノーマン ブライス・ホローの謎」が製作されたのだが、LAIKAがアメリカのアニメーション制作会社だとは思わなかった。…作品を観る限り、北欧辺りの感性だったから、ちょっと驚いた覚えがある。

で、その二作はDVDも出ていて、日本でも鑑賞可能だが、三作目の「ボックストロール」は劇場公開もDVDリリースも未だに無い(日本語字幕が無いがリージョンフリーならアマゾンで購入可能)。
以上三作品は、どれもダーク・ファンタジー系列で、「パラノーマン--」なんぞは、もろホラー・アニメである。

そのライカが四作目の長編アニメを出してきた、それが『 Kubo and the Two Strings 』で、今夏、アメリカでの公開が予定されている。
これが、太古の日本が舞台のアクション・アドベンチャーで、主人公の少年の名前が久保、父の死の謎を解明するべく冒険に旅立つ。…猿とカブトムシを供に、折り紙を操る魔法の楽器"三味線"を携えて。

声優のキャスティングが凄い、主役のKUBOはアート・パーキンソン。他にシャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、ルーニー・マーラ、レイフ・ファインズ、ジョージ・タケイ等が声の出演をする。

いや~観たいな、これ。是非、日本公開して欲しい。…でも、その前に「ボックストロール」も日本語版発売しておくれ。

LAIKAスタジオサイト及び『 Kubo and the Two Strings 』予告編

kuboandthetwostrings

ポー原作アニメ・アンソロジー『 Extraordinary Tales 』

2015年10月13日 00:06

extraordinary _01

エドガー・アラン・ポー原作の物語をアニメーション化したアンソロジーが今月アメリカで封切られる、『エクストローディネリィ・テールス』(原題:Extraordinary Tales)。

ポーの最もよく知られている五編を集めた1時間14分のホラー・アニメーション作品集となる。監督はかってディズニー・スタジオで「アラジン」や「ライオンキング」を描いていた、スペインのアニメーター、ラウル・ガルシア。
声優陣が豪華で、クリストファー・リー、ベラ・ルゴシ、ジュリアン・サンズ、ロジャー・コーマン、ギレルモ・デル・トロという全てホラー界の重鎮と言える凄い顔ぶれが、キャスティングされている。

内容は「告げ口心臓 (The Tell-Tale Heart)」「赤死病の仮面 (The Masque of the Red Death)」「落とし穴と振り子 (The Pit and the Pendulum)」「アッシャー家の崩壊(The Fall of the House of Usher)」「ヴァルドマアル氏の病症の真相 (The Facts in the Case of Mr.Valdemar) 」の五作品。

この作品、ベルギーとルクセンブルク映画祭でいくつかの賞を受賞していて、今月23日にロサンゼルスとニューヨークを含む米国15都市で公開される。
加えて、今月10日のスペイン、シッチェスのファンタスティック映画祭ではDVDが特別販売されたらしい。

日本でも今月24日から"シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション"なる催しが、こちらで開催されるが、上映される予定の六作品には、これは入っていない、…残念。劇場に掛けろとは言わないから、せめて、Blu-ray & DVD のダイレクトリリースを何処か企画しておくれ。

『 Extraordinary Tales 』予告編(YouTube)。   ◎『 Extraordinary Tales 』FaceBookページ


最新記事

プライベートリンク

------------------------------------------------------------