前回に続き、スタジオライカの作品の話を…。

2017年09月26日 00:02

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前回の「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」公開の話題で、書き切れなかったアニメ・スタジオ LAIKA ライカについて触れる。

今までに作られた長編は4作品、「コララインとボタンの魔女」「パラノーマン ブライス・ホローの謎」「ボックストロール」「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」の順となる。
最近は3Dプリンターも利用されて効率を上げてはいるが、その制作過程のメイキングを観ると気が遠くなるような作業に唖然とする。

どの作品もお子様向きのようでいながら、ホラー志向が強く、子供が観たら恐がりそうな作品ばかりで、ティム・バートンの諸作品に近いティストであり、そのバートンのクレイ・アニメ版「フランケンウィニー」は最もライカの作品に近い。

4本の作品中「ボックストロール」のみが日本公開されていないと前回書いたが、英語版は入手可能なので、ご覧になりたい方はお探しあれ。
街の地下道に棲むボックストロールなる妖怪と、訳あって、赤ん坊の頃から彼等に育てられた少年の物語で、ティム・バートンの「バットマン リターンズ」中のペンギンの設定を思い起こさせる。
ガラクタを収集して地下で生活しているトロールの描写が面白く、日本語表示が無くとも充分楽しめます。

ライカ・スタジオ オフィシャルサイト
ボックストロール・トレイラーサイト(YouTube)

アニメ・スタジオ LAIKA ライカの日本を舞台の新作が日本公開

2017年09月23日 17:34

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米国のストップモーション・アニメーションスタジオ・ライカ(Laika)についての話になるが、先ずは、本サイトでもたびたび取り上げてきたので下記のリンクを参照いただきたいと思う。

2011年11月 ホラー・ファンタジー・アニメ『パラノーマン』予告編
2013年7月 ライカ・エンターテインメント・スタジオの作品
2013年7月 ライカ・スタジオ新作アニメ『ボックストロール』
2016年3月 ライカ・アニメーション・スタジオと、その新作

まぁ、ご覧の過去ログからも判るとおりの、ライカのクレイ・アニメのファンとしては、快哉を叫びたいニュースが入ってきた。‥新作となる『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』が11月18日(土)から日本で劇場公開される運びとなった。

ライカ4本目の長編の舞台は封建時代の日本、魔法の三味線を操るクボを主人公としたファンタジー・アクションである。海外での評価が良く、3作目の長編「ボックストロール」は日本公開されず、日本語版ディスクの発売も無い状態だったが、一転、この作品は、8月のアメリカ公開後、早くも日本公開が決定した。

この作品、10月25日よりの第30回東京国際映画祭でも特別招待作品として上映される。

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』日本語オフィシャルサイト
第30回東京国際映画祭 30回記念「特別招待作品」ラインナップ

DVD『ズートピア』鑑賞/雑感

2016年08月30日 00:02

動物たちが高度な文明社会を築いた世界を舞台にした、ディズニー・アニメーション・スタジオの作品、『ズートピア』(原題:Zootopia)。

監督が「塔の上のラプンツェル」のバイロン・ハワードと「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーアという最高のコンビで製作され、近年のディズニーアニメでは大ヒットとなり、作品自体も高評価で迎えられている。、

なるほど、これは傑作だ、凄い。…「劇場鑑賞もせずに今更DVD観て言うな」というお咎めは敢えて受け止める。

動物アニメではあるが、小さなお子様向け作品ではない、むしろメッセージ性と、ミステリーを含んだストーリーの展開、随所に仕込まれた映画のパロディと隠しネタ等、大人向けのエンタティメントとして成立しているアニメであり、コアな映画ファンに向けた動物アニメでもある。

肉食動物が草食動物を狩る事がなくなった時代、明らかに人種の坩堝ニューヨークをモデルにした、大都市ズートピアを舞台に登場する動物達のキャラクターを観ていると、どうしても「ブラックサッド」を思い浮かべてしまう。

「ブラックサッド」については当サイトの、こちらこちらのページを参照願いたい。

「ブラックサッド」でも、動物のキャラクターを、色々な人間の人種、性格、職業等に割り当て、その当て嵌め方の的確さに感心させられたが、『ズートピア』が同様の手法で描かれていて、その近似性に驚いた。

「ブラックサッド」は擬人化された動物たちによるハードボイルドで、主人公は黒猫の探偵ブラックサッドである。…まぁ、こちらの画を描いているファーノ・ガルニドも、ディズニーのアニメーターとしてのキャリアがあるんで、これはもう、ディズニーやピクサー・スタジオのクリエィター達の、天賦の才能なんだろうなぁ。

Disney『ズートピア』日本語オフィシャルサイト

2006年のホラー3Dアニメ『モンスター・ハウス』

2016年03月29日 01:01

前回の「ポルターガイスト」リメイク版の監督であるギル・ケナンが2006年に監督した3Dアニメ『モンスター・ハウス』(原題:Monster House)を、続けて紹介しておく。

この監督、今までに三本の作品を監督している、最初がこの『モンスター・ハウス』、次に「エンバー 失われた光の物語」なるファンタジー実写作品、そして前回の「ポルターガイスト」リメイク版。「エンバー… 」は未見だが、評価は良くないので無視、…まぁ結局、この『モンスター・ハウス』が一番出来がいいのではなかろうか。

日本公開は2007年、製作総指揮にロバート・ゼメキスとスティーヴン・スピルバーグが参加している。フル3DのCGアニメではあるが、なにせ10年前の作品なので、今のピクサー作品のような美しさは無いし、おまけにキャラクターに魅力が乏しく、クレイ・アニメ的でさえある。

只、ストーリーとシナリオは良く練られていて飽きない。古屋敷が擬人化して人間を襲うシーンは必見の面白さ、ここは実写で創って欲しかった。
何しろ終盤の古屋敷モンスターの動きが秀逸で、ギシギシ、ガタガタながら、実に良く動き、アニメのカメラワークの設定も巧い、…ここのシーンはお勧めの面白さ。

『モンスター・ハウス』予告編(YouTube)

DVD 『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~』鑑賞/雑感

2016年03月22日 00:07

前回の LAIKAアニメ・スタジオの紹介ついでに、もう一本ダーク・ファンタジー系アニメ作品を取り上げておく、『ブック・オブ・ライフ ~マノロの数奇な冒険~』(原題:The Book of Life)。

2015年に"新千歳空港国際アニメーション映画祭2015"として、世界中の最新アニメーション作品を集めた企画として開催・上映された作品の中の一本で、ギレルモ・デル・トロが監修したダーク・ファンタジー。
声優陣にゾーイ・サルダナ、チャニング・テイタム、ロン・パールマン等の豪華キャストが揃えられている。

登場するキャラクターは人形アニメっぽい造形になってはいるが、CGで製作されたメキシカンなアニメーション。
まぁ、その個性が観る人間を選ぶ、というか、日本製アニメやハリウッド産アニメに慣れ親しんだ人には、極彩色且つ装飾過剰な闇鍋的画面に拒絶反応を起こすかも知れないと、ちと心配にはなるが、…ゴア・ヴァービンスキーの「ランゴ」のようなアクの強い作品が好きだったら絶対のお勧め。

造形も含めて、ストーリーの展開も悪くなく、楽しめる作品になっている。…特にギレルモ・デル・トロのファンだったら(監修とはいえ)観といて損はない。
闘牛場で最強の牛が登場する画面では、その造形が「パシフィック・リム」の怪獣群を想起させ、思わず「ヨッ! デル・トロ」と掛け声を掛けたくなります。

"新千歳空港国際アニメーション映画祭2015"『ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険』紹介ページ
『ブック・オブ・ライフ マノロの数奇な冒険』日本語オフィシャルサイト


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