DVD 『恐怖の火星探険 完全版』 『バンパイアの惑星』鑑賞/雑感

2019年09月09日 08:18

かなり古いモノを二本、どちらも最近再発売された作品ではあるが、共通するのがリドリー・スコットの「エイリアン」が影響を受けているという事。
どちらも未見だったので、この際確認してみる事にした。

『恐怖の火星探険 完全版』(原題:It! The Terror from Beyond Space)。1958年のモノクロ作品で、約20年後の1979年に発表された「エイリアン」を相手取り、本作のパクリだと訴訟を起こした経緯があり、今も「エイリアン」の元ネタと言われている作品。

まぁ、確かに似ている設定部分は散見するが、制作時期の古さと作品自体の出來が悪いので、「エイリアン」と比べるのもおこがましい。宇宙船(流線型!)という密室空間に忍び込んだ猿人タイプの吸血獣を銃や手榴弾で攻撃し、あろうことか原子炉の放射線を浴びせ、最後に宇宙船のハッチを開けて怪物は宇宙空間へ…、

エイリアンのデザインを担当したのが「金星人地球を征服」の金星ガニ等を作ったポール・ブレイズなんだが手抜き感が半端ない。

『恐怖の火星探険 完全版』予告編(YouTube)

『バンパイアの惑星』(原題:Planet of the vampires)。こちらは1965年のカラー作品でイタリアのマリオ・バーヴァ監督作品。

こちらが「エイリアン」と似ている点は2.3カ所ある、航行中の宇宙船がある惑星から発信される人工の信号をキャッチし、その惑星に着陸すると、謎の巨体星人の宇宙船を発見する箇所や、宇宙船が惑星に着陸する際のシーン等で、特に後者はそっくりそのまま。

バンパイアというタイトルが付いてはいるが、、乗組員がクリーチャー化するのは、どちらかと言えば精神に寄生するゾンビである。
なんだ、古いなぁ、怖くないなぁ、と思って観ていたら、ラストのどんでん返しにやられたのが唯一、評価できるかな、という程度のB級SF作品でした。

『バンパイアの惑星』予告編(YouTube)

まぁ、どちらの作品も、お勧め出来る程の作品ではないので、お暇な方はどうぞ。

VOD 『ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン1』 鑑賞/雑感

2019年08月22日 17:22

アメリカのSFホラーテレビドラマシリーズで、シーズン1が2016年に制作され、今年シーズン3が配信されている。日本ではNetflixが配信している作品。そのうちの『ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン1』(原題:Stranger Things)である。

シーズン1はエピソードが8話構成になっている、舞台は1980年代のインディアナ州の架空の町ホーキンスで、少年の失踪事件や超常パワーを持つ謎の少女の出現等、不可解な事件が次々と起こるストーリーで、1980年代の映画へのオマージュを込められ、スティーブン・スピルバーグ、ジョン・カーペンター、スティーブン・キング等からの影響がみられる、という事なので鑑賞。

確かに「グーニーズ」「E.T.」「スーパー8」等の影響が見られ、キングの「スタンドバイミー」「キャリー」等も入ってるし、なんやら大友克洋の「AKIRA」をも思い起こさせるストーリーではあるんだが、前半、展開が冗長で一向に面白くならない。

多次元空間に通じる通路というSF設定が基本にありながら、パラレルワールドな展開が薄めで、どうでもいいような恋愛描写の挟み方が多くてウザい。
シーズン1を見終わって、なんでこれが、当時そんなに人気になったのか解せない。脚本の拙さと、TVドラマ独特の引っ張りも原因で、一向にのれなかった作品だった。

…と、いう訳で、シーズン2と3をどうするか思案中。

Netflix 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』日本語オフィシャルサイト

DVD『ウエストワールド』セカンド・シーズン 鑑賞/雑感

2018年11月15日 08:32

前回本年3月末の『ウエストワールド』シーズン1 に続いて、今月からレンタルも始まった『ウエストワールド』セカンド・シーズン

"シーズン1"が結構それなりに面白かったんだが、今回は中弛み感があっていまいち楽しめなかった。相変わらず時間軸は交差し、台詞は哲学するジョナサン・ノーランの脚本が無駄に難解。

途中に登場する"ショーグンワールド"も、なぜそのエピソードが挟む必要が有ったのか意味不明ではある。…真田広之はいいんだが、菊地凛子と他のキャストが日本語を喋ると、まぁ聞きづらく、英語の字幕と両方で日本語の科白を推察しなければならない。

"シーズン1"からの展開でホスト(ロボット)側の反乱がメインの物語になっているが、話の進行に合わせて"シーズン1"からの謎も解明されていく。そこらあたりに意外感は薄く、あぁ、そうなんだという印象でしかないのが惜しまれる。

今回はフォード役のアンソニー・ポプキンスが後半にしか登場しなかったのが個人的には残念で、なにせエド・ハリスとアンソニー・ポプキンスが観たくて鑑賞してるようなもんなんだが... 
一応最終話のエンド・クレジットの後に、メーキャップでさらに年老いたアンソニー・ポプキンスが登場するシーンがあるのだが、あれは"サード・シーズン"への布石なのだろうか?

Star-ch 『ウエストワールド』セカンド・シーズン 日本語オフィシャルサイト

DVD 『エクソシスト』シーズン1 鑑賞/雑感

2018年11月07日 08:21

オンデマンドでは既に配信されていたが、DVDのレンタルが先週始まった『エクソシスト』シーズン1(原題:The Exorcist)。…で、前回、映画版の三作品を取り上げた次第で、今回はそのTVドラマ版のレヴュー。

シーズン1のTVドラマは全部で10話あり、DVD1枚に2話づつで計5枚のDVDになっていて、ストーリーは一応、映画と地続きの40年後の世界に設定されている。
しかし第4話あたりまでは、それを明らかにせず、第5話で、ある女性の正体が明かされ、映画「エクソシスト」の続編である事が解るように仕組まれている。

CMや作品紹介で、徐々に映画版とリンクするし、回転する首やスパイダーウォーク、さらにマイク・オールドフィールドのテーマ曲「チューブラ・ベルス」も流れると宣伝されているが、いずれも一瞬だけで、一応入れてみました感あり。

まぁ、期待はしないで鑑賞したので、そこそこ全10話を観てはいられたが、やはりTVドラマ版は話が無駄に長い。映画1本、2時間前後で完結する話を細かく延ばすし、画面が暗転するたびに、あ、TVだと、ここでCM入るのね、と話の流れが切られてしまう。

ホラー作品としては、怖さは殆ど無く、矢庭に脅かすような演出もないので、コアなホラーファンには物足りないかも知れない。
しかし、登場する少女姉妹の二人は、映画のリンダ・ブレアより美形で楽しめる(但し、メーキャップでの汚しが結構凄く、そこはやはり"エクソシスト"だった)

『エクソシスト』シーズン1日本語オフィシャルサイト

DVD 『マザー!』 鑑賞/雑感

2018年04月13日 00:17

ダーレン・アロノフスキー、この監督の「ブラック・スワン」は結構好きな部類の映画だったので、当初、似たようなサイコミステリーだと思って、観たいなぁと思っていたら、突然、日本公開中止になったあげく、今回 Blu-ray & DVD がリリースされた作品、『マザー!』(原題:Mother!)。

主演はジェニファー・ローレンスで、共演にハビエル・バルデム、エド・ハリス、ミシェル・ファイファーがキャスティングされている。
…ある郊外の一軒家の一組の夫婦のもとに、不審な訪問者が訪れるところから物語は始まる。夫はその訪問者を拒むこともせず招き入れ、それをきっかけに、見知らぬ訪問者が次々と現れる。

まぁ、冒頭はそんな感じで始まるのだが、やがて予想外の展開になだれ込む。事前に監督自身が「この作品は聖書のメタファーだ」と言っていたのは頭の隅にあったが、次々と繰り出される、その比喩の多さに解釈している暇もなく、只、唖然。

そこいら辺りは、全て理解出来なくとも、映画はシュール且つ混沌として、サイコスリラーと割り切って観ていても面白いし、‥明らかにアロノフスキー自身がファンであるというロマン・ポランスキーの初期作品「反撥」や「ローズマリーの赤ちゃん」の影響が見て取れるのも興味深い。

日本公開を中止にしたのは、エンディングのワンシーンゆえと思え、確かに問題はあるし、絶対に万人にお勧め出来る作品ではないのだが、見応えのある異色の傑作ではある。

『マザー!』日本語オフィシャルサイト


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