DVD『ウエストワールド』セカンド・シーズン 鑑賞/雑感

2018年11月15日 08:32

前回本年3月末の『ウエストワールド』シーズン1 に続いて、今月からレンタルも始まった『ウエストワールド』セカンド・シーズン

"シーズン1"が結構それなりに面白かったんだが、今回は中弛み感があっていまいち楽しめなかった。相変わらず時間軸は交差し、台詞は哲学するジョナサン・ノーランの脚本が無駄に難解。

途中に登場する"ショーグンワールド"も、なぜそのエピソードが挟む必要が有ったのか意味不明ではある。…真田広之はいいんだが、菊地凛子と他のキャストが日本語を喋ると、まぁ聞きづらく、英語の字幕と両方で日本語の科白を推察しなければならない。

"シーズン1"からの展開でホスト(ロボット)側の反乱がメインの物語になっているが、話の進行に合わせて"シーズン1"からの謎も解明されていく。そこらあたりに意外感は薄く、あぁ、そうなんだという印象でしかないのが惜しまれる。

今回はフォード役のアンソニー・ポプキンスが後半にしか登場しなかったのが個人的には残念で、なにせエド・ハリスとアンソニー・ポプキンスが観たくて鑑賞してるようなもんなんだが... 
一応最終話のエンド・クレジットの後に、メーキャップでさらに年老いたアンソニー・ポプキンスが登場するシーンがあるのだが、あれは"サード・シーズン"への布石なのだろうか?

Star-ch 『ウエストワールド』セカンド・シーズン 日本語オフィシャルサイト

DVD 『エクソシスト』シーズン1 鑑賞/雑感

2018年11月07日 08:21

オンデマンドでは既に配信されていたが、DVDのレンタルが先週始まった『エクソシスト』シーズン1(原題:The Exorcist)。…で、前回、映画版の三作品を取り上げた次第で、今回はそのTVドラマ版のレヴュー。

シーズン1のTVドラマは全部で10話あり、DVD1枚に2話づつで計5枚のDVDになっていて、ストーリーは一応、映画と地続きの40年後の世界に設定されている。
しかし第4話あたりまでは、それを明らかにせず、第5話で、ある女性の正体が明かされ、映画「エクソシスト」の続編である事が解るように仕組まれている。

CMや作品紹介で、徐々に映画版とリンクするし、回転する首やスパイダーウォーク、さらにマイク・オールドフィールドのテーマ曲「チューブラ・ベルス」も流れると宣伝されているが、いずれも一瞬だけで、一応入れてみました感あり。

まぁ、期待はしないで鑑賞したので、そこそこ全10話を観てはいられたが、やはりTVドラマ版は話が無駄に長い。映画1本、2時間前後で完結する話を細かく延ばすし、画面が暗転するたびに、あ、TVだと、ここでCM入るのね、と話の流れが切られてしまう。

ホラー作品としては、怖さは殆ど無く、矢庭に脅かすような演出もないので、コアなホラーファンには物足りないかも知れない。
しかし、登場する少女姉妹の二人は、映画のリンダ・ブレアより美形で楽しめる(但し、メーキャップでの汚しが結構凄く、そこはやはり"エクソシスト"だった)

『エクソシスト』シーズン1日本語オフィシャルサイト

DVD 『マザー!』 鑑賞/雑感

2018年04月13日 00:17

ダーレン・アロノフスキー、この監督の「ブラック・スワン」は結構好きな部類の映画だったので、当初、似たようなサイコミステリーだと思って、観たいなぁと思っていたら、突然、日本公開中止になったあげく、今回 Blu-ray & DVD がリリースされた作品、『マザー!』(原題:Mother!)。

主演はジェニファー・ローレンスで、共演にハビエル・バルデム、エド・ハリス、ミシェル・ファイファーがキャスティングされている。
…ある郊外の一軒家の一組の夫婦のもとに、不審な訪問者が訪れるところから物語は始まる。夫はその訪問者を拒むこともせず招き入れ、それをきっかけに、見知らぬ訪問者が次々と現れる。

まぁ、冒頭はそんな感じで始まるのだが、やがて予想外の展開になだれ込む。事前に監督自身が「この作品は聖書のメタファーだ」と言っていたのは頭の隅にあったが、次々と繰り出される、その比喩の多さに解釈している暇もなく、只、唖然。

そこいら辺りは、全て理解出来なくとも、映画はシュール且つ混沌として、サイコスリラーと割り切って観ていても面白いし、‥明らかにアロノフスキー自身がファンであるというロマン・ポランスキーの初期作品「反撥」や「ローズマリーの赤ちゃん」の影響が見て取れるのも興味深い。

日本公開を中止にしたのは、エンディングのワンシーンゆえと思え、確かに問題はあるし、絶対に万人にお勧め出来る作品ではないのだが、見応えのある異色の傑作ではある。

『マザー!』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ウエストワールド・シーズン1』 鑑賞/雑感 前回の続き

2018年03月30日 00:11

前回に続いて『ウエストワールド・シーズン1』(原題:Westworld first season)の話。

2017年のエミー賞の受賞は逃したが、その破格の制作費と共に話題になったのが豪華なスタッフとキャストで、アンソニー・ホプキンスとエド・ハリスが出演していて、製作総指揮にジョナサン・ノーランとJ・J・エイブラムスという豪華な顔ぶれで制作されている。

オリジナルの単純明快なエンタティメントと比較すると、複雑であり思索的且つ哲学的で、登場人物もそれぞれに謎が多く、単純に未来の体験型テーマパークを描いた前作とは、まるで違う壮大な作品になっている。

登場するアンドロイドは一昔前の機械仕掛け感はまるでなく、血を流し、苦しみ。喜怒哀楽さえ人間そのもので"ホスト"と呼ばれ、"ウエストワールド"を訪れる人間は"ゲスト"と呼ばれ、ここに、このテーマパークを管理する人間達が加わると、区別がつかなくなる(そこが物語の進行とも関わってくるのだが…)。

殺されたアンドロイドは回収され修理・リセットされて何度も使われるので、一部消去出来ない記憶が残ったりするが、何度も同じエピソードが繰り返されると、どうしても中だるみするので、TVドラマではなく、2時間半から3時間程度の、一本の映画にまとめて欲しかった。

一筋縄ではいかない面白さはあるが、複雑な設定に更に、このテーマパークの30年間の歴史が加わって、時間軸がシャッフルされたりするので、混沌とした印象になり、何度も見直したくなる、という希有なTVドラマであり、面白い。

なお、5月24日からシーズン2の日本配信も決定している。

『ウエストワールド』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ウエストワールド・シーズン1』 鑑賞/雑感

2018年03月27日 00:07

westw_new

2016年に制作されたアメリカのTVドラマ・シリーズ、『ウエストワールド・シーズン1』(原題:Westworld first season)が、ようやくDVDがリリースされた。
‥1973年に作家マイケル・クライトンが脚本を書き、初監督した同名のMGM映画をワーナー・ブラザースがTVドラマ化し、日本ではスター・チャンネルが放映した作品。

先ずはオリジナルの73年の「ウエストワールド」だが、なにせ40年以上前の作品なので未見の方も多いと思うが、あえて観ておけとは言わない。作られた時代が違うので今の感覚で鑑賞するとガッカリすると思う。
但し、狂ったロボット役のユル・ブリンナーがアトラクション内で観客の人間を、ひたすら追い詰める描写が当時話題になり、後にジェームズ・キャメロンが「ターミネーター」でシュワルツェネッガーに同様の、自身が壊れても追い詰めていくシーンを応用している。

原作者のマイケル・クライトンは映画「アンドロメダ…」の原作「アンドロメダ病原体」も書いていているが、「アンドロメダ…」の映画が傑作として評価されているのはロバート・ワイズ監督の力量で、クライトンは、どちらかと言うとアイデア勝負の作家で、原作も監督も請け負った作品は他に「未来警察」とかがあるが、監督向きではない。
…後に「ウエストワールド」のテーマパーク・ストーリーを発展させた「ジュラシック・パーク」の原作を出版、これをスピルバークが映画化して、ヒットさせたのはご存じの通り。

旧作の話で長くなってしまったので、『ウエストワールド・シーズン1』については次回にする、ご容赦。


最新記事

プライベートリンク

------------------------------------------------------------