DVD 『ナイチンゲール』 鑑賞/雑感

2020年08月26日 08:21

"ナイチンゲール"と言っても、あの白衣の天使と称される看護婦の事では無い、主人公の女性の名がクレア・ナイチンゲールである。『ナイチンゲール』(原題:The Nightingale)。

何やらルネ・マグリットの構図を思わせるポスターに惹かれて観賞したが微妙であった。割と好きだったダーレン・アロノフスキーの「ブラック・スワン」のような展開の物語を見たかったのだが、まるで違った。

後で気付いたのだがジェニファー・ケントなる女性監督の作品でこれが監督二作目、最初の監督作品が「ババドック 暗闇の魔物」なるホラー作品。…実はこれも観てはいたのだが、ホラーのスタイルをした非ホラー作品で、好みではないので取り上げていなかった。
どうも矢張り、この監督、当方とは相性が悪いようで、ベネチア国際映画祭での受賞という功績があっても、長くて退屈な作品であった。

イギリス植民地時代のオーストラリア・タスマニア地方が舞台で、アイルランド女性が主人公、彼女がイギリス軍将校にレイプされ、夫と子供を殺害され、復讐を決意して将校を追跡する旅に出て、途中、先住民アボリジニの男に道案内を依頼する。

途中、アボリジニの男の先達も殺され、復讐が二重になる展開が、多少、間延びを救いはしたが、兎も角、全体に暗く沈鬱で救いのない話に、やりきれなくなる。

『ナイチンゲール』日本語オフィシャルサイト

DVD 『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』 鑑賞/雑感

2020年07月13日 08:22

フランス映画「タイピスト!」を撮ったレジス・ロワンサルが、ダン・ブラウンの小説の出版秘話を元に脚本を書き、監督も手がけたミステリー映画。
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(原題:Les traducteurs)。

出演はランベール・ウィルソン、オルガ・キュリレンコ、アレックス・ロウザー等で、ダン・ブラウンの「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを地下室に隔離して翻訳を行ったというエピソードを題材にしている。

ミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向けて、9人の翻訳家が集められ、外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく作業が進行していた。だがある夜、出版社社長のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する」という脅迫メールが届く。

物語の進行は地下室に幽閉されながら翻訳をする9人と、その作業を進行させようとする出版社の社長のやりとりを数々のトラブルを交えて描きながら、物語のあとの話をも交差させ、時間軸をシャッフルさせながら進み、原作流出のトリックが明かされる。

良く出来た脚本で、どんでん返しも用意され、面白く鑑賞出来た作品ではあるが、その設定は無理があるでしょう、と言う部分もあって、その作り過ぎな部分も許せるか、どうかが、作品を100%楽しめるか否かの分岐点になる。

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』日本語オフィシャルサイト

DVD 『黒い司法 0%からの奇跡』 鑑賞/雑感

2020年07月01日 08:22

黒人への差別が根強い 1980年代アラバマ州で、犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人を助けるため、新人弁護士が無罪を勝ち取るべく立ち上がる実話を、「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演で映画化したヒューマンドラマ。『黒い司法 0%からの奇跡』(原題:Just Mercy)。

監督は「ショート・ターム」のデスティン・ダニエル・クレットン。「ホワイトハウス・ダウン」で黒人大統領役だったジェイミー・フォックスが一転、被告の死刑囚役で共演、他にこの監督の作品「ガラスの城の約束」に出演、「キングコング:髑髏島の巨神」にも出ていたブリー・ラーソン等が出演している。

無実の罪での死刑宣告を覆すべく立ち上がった、同じ黒人の新人弁護士の前に立ちはだかる数々の困難、仕組まれた証言やら、証人たちへの脅迫等、この差別の壁に挑み続ける弁護士の活躍を緻密に描いて行く脚本が素晴らしい。

電気椅子で死刑が執行されるシーンを丁寧に描いていたりするシーンもあり、実際の冤罪を扱い以前取り上げた「リチャード・ジュエル」も悪く無かったが、こちらの方が怖さが実感できる。

最近の米国で5月に起きた白人警察官が拘束した黒人男性を死亡させた事件への抗議活動に端を発し、米の人種差別問題は一向に終息する気配がない。そんな昨今、観ておくべき一本と言っていい作品。 

『黒い司法 0%からの奇跡』日本語オフィシャルサイト

2020.5.2(土) 秋葉原(緊急事態宣言中のGW)

2020年05月03日 18:58

新型コロナウイルスで緊急事態宣言中の秋葉原です。

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いやぁ、もう少し人が出てるんじゃないかと思いましたが…ご覧の有様。

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これが休日の午後とは、

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どうしても購入したいモノがあって出かけたんだけど、大半のショップが営業自粛中だった。

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DVD 『ガーンジー島の読書会の秘密』 鑑賞/雑感

2020年03月23日 08:20

イースト・プレス社から邦訳版も上下巻で出ているメアリー・アン・シェイファーの小説「ガーンジー島の読書会」を「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のマイク・ニューウェルが監督で映画可した作品、『ガーンジー島の読書会の秘密』(原題:The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society)。

主役の作家ジュリエット役を「シンデレラ」のリリー・ジェームズが演じ、その他にミキール・ハウスマン、グレン・パウエル、トム・コ-トネイ等が共演している。

第2次世界大戦中にナチスドイツに占領されたイギリスで唯一の島、ガーンジー島。一冊の本をきっかけに、その島の読書会のメンバーと手紙で交流、それを小説に書こうと島を訪ねる。

しかし、創設者と言われるエリザベスの姿は島になく、読書会のメンバーが、重大な秘密を隠している事が判ってくる。

島の人間が口を閉ざすエリザベスとはどういう女性だったのか、この部分が明らかになるまでがミステリーという触れ込みにはなっているがミステリー色は薄め。謎解きというよりも、戦時下の人間ドラマが紐解かれていく展開になっている。

極めて丁寧に作られ、地味ではあるが、書簡集として構成されている原作を、脚本と映像で見事に仕上げた佳作になっている。

『ガーンジー島の読書会の秘密』日本語オフィシャルサイト


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