日本公開予定作品『女と男の観覧車』『死の谷間』『告白小説、その結末』

2018年06月19日 00:43

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『女と男の観覧車』(原題:Wonder Wheel)6月23日(土)新宿ピカデリー他。
ウッディ・アレンの2017年の監督作品、主演はケイト・ウィンスレット。2016年の「カフェ・ソサエティ」に続くアレン作品だが、あいだにネット配信ドラマで未公開の「ウディ・アレンの6つの危ない物語」がある。
舞台は1950年代ニューヨークのコニーアイランド、その遊園地のレストランで働いている元女優が、ひと夏の恋に溺れていく姿を描くドラマ。共演にジャスティン・ティンバーレイク、ジム・ベルーシ、ジュノー・テンプルがキャスティングされている。
『女と男の観覧車』日本語オフィシャルサイト

『死の谷間』(原題:Z for Zachariah)  6月23日(土)新宿武蔵野館他。
評論社から邦訳も出ているロバート・C. オブライエンの「死の影の谷間」の映画化で、マーゴット・ロビーが「スーサイド・スクワッド」で注目される前に主演したSFサスペンス・ドラマ。スイス、アイスランド、ニュージーランド合作で、監督は「コンプライアンス_服従の心理」のクレイグ・ゾベル、他の出演陣はキウェテル・イジョフォー、クリス・パイン。
世界で核汚染から唯一免れた小さな谷を舞台に、自分を唯一の生存者だと信じて愛犬と共に暮らしていた女性が、別の生存者と遭遇する。
『死の谷間』日本語オフィシャルサイト

『告白小説、その結末』(原題:D'apres une histoire vraie)  6月23日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町他。
ロマン・ポランスキーの最新作で「毛皮のヴィーナス」以来4年ぶりの作品。邦訳も出ているデルフィーヌ・ドゥ・ビガンの小説「デルフィーヌの友情」の映画化。
スランプに陥った新進作家のまえに現れた、謎めいたゴースト・ライター、急速に親しくなってゆく二人の女性をめぐる、恐怖のメタフィクション・サイコ・ミステリー。主演はポランスキーの奥さんで「毛皮のヴィーナス」にも出演のエマニュエル・セニエ、
『告白小説、その結末』日本語オフィシャルサイト

DVD 『gifted ギフテッド』 鑑賞/雑感

2018年06月15日 00:15

「(500)日のサマー」や「アメイジング・スパイダーマン」を撮ったマーク・ウェブ監督のファミリードラマ、『gifted ギフテッド』(原題:Gifted)。
主演は「キャプテン・アメリカ」のクリス・エバンス、共演の少女役にマッケナ・グレイス、その他にオクタヴィア・スペンサー、リンゼイ・ダンカン等がキャスティングされている。

フロリダの海辺で、ボート修理をして生計を立てている独身の男性が、天才数学者だったが志半ばで自殺してしまった姉の一人娘の少女を養っていたが、少女は"ギフテッド"なる天性の才能を持っている事が明らかになる。
男の母親が、天才児の孫にそれ相応の英才教育を望むが、姉との「普通に育てる」という約束から、母に抵抗、やがて親権問題にまで発展していく。

全体に小品の佳作という印象で悪くない。淡々と進む展開のストーリーも巧く、特に養育権をめぐる裁判のシーンは、スリリングな感さえある。
惜しむらくは、巧く出来すぎていて、名作になるには今、一歩という印象がある。

いくら何でも、7歳の少女に、こんな高等数学が解けるのか、とか、登場人物が、祖母も含めて、本当はいい人ばかりとか、実は少女の母である姉の隠していた秘密とか、どうも都合良すぎるのが気になるのだが、…もっと素直に観て感動しなさいと、周囲からたしなめられそうな作品ではある。

少女役のマッケナ・グレイスは、いくつか出演作品を鑑賞はしていたが、本作で初めて天才子役と称される事に納得。ある意味、この子の存在こそ"ギフテッド"。
…朝方、叔父と一夜を共にしてしまう担任の女性教師に、少女が出くわすシーンで、事も無げに普通に挨拶する演技の自然さに、爆笑してしまった。

『gifted ギフテッド』日本語オフィシャルサイト

DVD 『シェイプ・オブ・ウォーター』 鑑賞/雑感

2018年06月12日 00:48

ダグ・ジョーンズというアメリカの男優をご存じだろうか? その役歴のほとんどが人外、クリーチャー役で、ギレルモ・デル・トロ監督のハリウッド進出作「ミミック」でミミック役に抜擢されて以来、「パンズ・ラビリンス」のパン、ペイルマン、「ヘルボーイ」のエイプ等を演じ、デル・トロ作品以外でも、バイバイマン、シルバーサーファー等を演じ、人外役者として名高い。

で、『シェイプ・オブ・ウォーター』(原題:The Shape of Water)だが、これはギレルモ・デル・トロが、ダグ・ジョーンズを主演にして撮りたいが為に、制作したのではないか、と思えてしまう作品だった。
1950年代のユニヴァーサルのモンスター映画の中でも「大アマゾンの半魚人」が大好きなデル・トロが、そのリメイクを画策したのも、「ヘルボーイ」でエイプという半魚人役をダグ・ジョーンズに演じさせて以来、この、『シェイプ・オブ・ウォーター』での半魚人のキャスティングは頭にあったと思われる。

もちろん、今回の主演はサリー・ホーキンスが演じた発話障害の女性清掃員だが、この主人公が半魚人に恋をするという設定は、「大アマゾンの半魚人」で、半魚人が人間の女性に恋をする設定の逆ヴァージョンになっている。

YouTubeのこちらの「大アマゾンの半魚人」のムービー・クリップで、人間の女性の下で同時に泳ぐ半魚人の水中映像が観れる(当時、性的な意味合いがあるとされた)。
同じYouTubeのこちらの予告編では、1分55秒から2分5秒辺りの映像が、デル・トロ作品のラストの水中シーンと同じ構図になっている。

『シェイプ・オブ・ウォーター』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『ALONE アローン』『リミット・オブ・アサシン』『フューチャーワールド』

2018年06月08日 00:37

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『ALONE アローン』(原題:Mine)  6月16日(土)新宿シネマカリテ他。
主に短編映画を撮っていたイタリアの二人組監督による長編デビュー作品。主演は「コードネームU.N.C.L.E.」のアーミー・ハマーによるアクションスリラー作品。
砂漠の地雷原に迷い込み地雷を踏んでしまった兵士が、一歩たりとも動けない状況で援軍を待ちながら陥る極限状態を描く。援軍が到着するまでの52時間、動くことのできない極限状態に追い込まれていく。
『ALONE アローン』日本語オフィシャルサイト

『リミット・オブ・アサシン』(原題:24 Hours to Live)  6月16日(土)新宿バルト9他。
スタントマン出身の新進監督と「ジョン・ウィック」のスタッフ陣によるノンストップアクションで、主演はイーサン・ホーク、共演にルトガー・ハウアーが出演している。
最愛の家族を殺されたうえ自らも命を落とした凄腕の殺し屋が、24時間限りの命を与えられて蘇り、全てを奪った組織に一人で全面戦争を仕掛ける。
『リミット・オブ・アサシン』日本語オフィシャルサイト

『フューチャーワールド』(原題: Future World)  6月23日(土)新宿バルト9他。
ジェームズ・フランコが、監督及び主演をするディストピアSFアクションドラマ。ミラ・ジョボビッチとルーシー・リューが共演している。
舞台は第3次世界大戦後の近未来、水もガソリンも失って世界は荒廃、人間たちが生き残りをかけて戦いを繰り広げていた。一世界観とアクションはもろ「マッドマックス」、ここに美しいアンドロイドを登場させて、SFドラマとして味付けを加味している。
『フューチャーワールド』日本語オフィシャルサイト

DVD 『 KUBOクボ 二本の弦の秘密 』 鑑賞/雑感

2018年06月05日 00:07

ストップモーション・アニメーション・スタジオのライカによる、四本目の長編作品、『 KUBOクボ 二本の弦の秘密 』(原題:Kubo and the Two Strings)。

「ティム・バートンのコープスブライド」の制作に関わった事を皮切りに「コララインとボタンの魔女」「パラノーマン ブライス・ホローの謎」「ボックストロール」と長編アニメを発表してきたライカ作品については、そのダークさが好きで、当サイトでも何度か取り上げてきた。
最近ようやく「ボックストロール」も日本語版が発売されたが、待てずに海外版を購入して鑑賞している(こちらを参照ください)。

で、本作。…鑑賞前に多少の心配はあったが、ここまで完璧に造り込まれていたとは思わなかった。日本人以外が日本的なモノを取り上げると生じる違和感がまるで無いのだ。登場人物達の所作が歌舞伎や能のようであり、細部に渡り、日本の文化が研究されている。
ライカ作品独特のホラーっぽい描写もあり、敵が不気味な仮面女子の二名だけかと思いきや、最後に、ラスボスたる化け物がちゃんと登場する。

兎も角、その造り込まれた細部に感嘆するが、こちらの"スタジオライカ メイキング特別映像"を、まずはご覧いただければと思う。

ちなみに、この特別映像でのバック・ミュージックは、本作でもエンドロールで流れる"While MY guitar Genttly Weeps(ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウイーブス)"である。
言わずと知れた、ビートルズの楽曲、作詞作曲はジョージ・ハリスン。…この選曲、何の違和感もありませんでした。

『 KUBOクボ 二本の弦の秘密 』日本語オフィシャルサイト

オンデマンド『ダークタワー』観賞/雑感

2018年06月01日 00:13

スティーブン・キングの長編7部構成の「ダークタワー」シリーズを実写映画化作品、『ダークタワー』(原題:The Dark Tower)。

原作の一作目「ガンスリンガー」の邦訳が出たのが20数年前で、その時、第一作は読んだのだが、以降のシリーズは未読、当時、ホラー作品を期待していたのにジュブナイルっぽいファンタジー系の話だったので、続けて読むのを止めた記憶がある(…まぁ、「ガンスリンガー」自体、面白くなかった為でもあるが)。

過去に、ロン・ハワードやJ・J・エイブラムスによる映画化企画は出たが実現せず、結局今になってニコライ・アーセルの監督で映画化が実現。ガンスリンガー役をイドリス・エルバ、敵の黒衣の男をマシュー・マコノヒーが演じている。
ブルーレイ&DVDのリリースは6月6日からだが、既にオンデマンドで公開中。

SFの多元宇宙論をベースに、重なり合う平行世界の宇宙の中心に存在し、世界を保護する"タワー"。この"タワー"を守ろうとするガンスリンガーと、破壊せんとする敵との戦いを描き、"タワー"を破棄出来るシャイニングを秘めた少年の物語、…なんだが。

鑑賞後の感想は、「ダークタワー」シリーズ・95分ダイジェスト版にようこそ、と言う作品だった。

ロン・ハワードやJ・J・エイブラムスが無理だと手を引いたのに、なんで新人と言っていい監督に強引に映画化させたんだろうねぇ。

『ダークタワー』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『レディ・バード』『ビューティフル・デイ』『リディバイダー』

2018年05月29日 00:04

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『レディ・バード』(原題:Lady Bird)  6月1日(金)TOHOシネマズ シャンテ他。
女優のグレタ・ガーウィグが撮った青春映画で、アメリカ、サクラメントを舞台にした自伝的作品。主人公を「ブルックリン」「つぐない」のシアーシャ・ローナンが演じている。
第90回アカデミー賞で作品賞他、6部門にノミネートされ、他にもゴールデン。グローブ賞で作品賞t主演女優賞を受賞している。
『レディ・バード』日本語オフィシャルサイト

『ビューティフル・デイ』(原題:You Were Never Really Here)  6月1日(金)新宿バルト9他。
「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督が、ホアキン・フェニックスを主演に撮ったクライムスリラー。原作はハヤカワ文庫から同名で邦訳も出ているアメリカの作家ジョナサン・エイムズの小説。
行方不明になった少女たちの捜索と奪還を請け負うスペシャリストである元軍人の主人公が、政治家からの依頼で、組織の娼館から少女を救出するが‥、自分が恐るべき陰謀に巻き込まれたことを知る。
第70回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞をダブル受賞している作品。
『ビューティフル・デイ』日本語オフィシャルサイト

『リディバイダー』(原題:Redivider)  6月9日(土))新宿シネマカリテ他。
現実の地球と、地球をコピーして作り上げた複製世界を舞台としたSFアクション。主演は「美女と野獣」のダン・スティーブンス、監督は新人のビル・コンドン。
エネルギーが枯渇した近未来。人類はコピーしたもうひとつの地球「エコーワールド」からエネルギーを得ることで、問題を解決しようとしていた。しかし、2つの世界をつなぐタワーが暴走し、各地で異常事態が発生する。
『リディバイダー』日本語オフィシャルサイト

DVD 『婚約者の友人』 鑑賞/雑感

2018年05月25日 00:00

フランソワ・オゾンの監督作品を観始めたのは「8人の女たち」「スイミング・プール」あたりからだが、必ずしも日本での公開作を全て観ている訳では無く、ミステリーっぽい作品しか鑑賞していない、
で、『婚約者の友人』(原題:Frantz)だが、これはミステリードラマではあるが、そう決めつけてしまうに事を躊躇する類いの作品だった。

確かにミステリー調の謎が仕掛けられてはいるが、これは、主人公の女性の心の遍歴を丁寧に追った恋愛ドラマなのだ。
これ、オゾンのオリジナルではなく、モウリス・ロスタンの舞台劇を原案としたエルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」が元になっている、

第一次世界大戦後のドイツ、婚約者を戦争で亡くした女性のもとに、友人だったという男性が現れる。彼はフランス人で、彼女と友人と名乗る男性は徐々に距離を縮めていくが、やがて男性の秘密が明かされる。

この秘密がミステリードラマ調で展開されるのだが、元となったエルンスト・ルビッチの作品を知っていると、前半の展開はミステリーの要素の印象は薄く、むしろ、オゾンらしい解釈となる後半の物語のほうが、二人の関係の顛末に興味がわくように作られている。

基本、全編モノクロームの映像なのだが、途中、数回、画面がカラーに変わる。
この変化は、明確な意図を持っての演出ではなく、主演の女性の心の変化を表しているように見える。
…ともあれ、モノクロームの深く美しい画面に酔える作品で、古典映画を観ている感覚になれる作品だった。

『婚約者の友人』日本語オフィシャルサイト

話題沸騰ホラー映画『ヘレディタリー』米国6月公開、日本公開は?

2018年05月22日 00:22

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今年1月サンダンス映画祭、ミッドナイト部門で公開されたホラー映画が話題になっている。『ヘレディタリー』(原題:Hereditary/遺伝性)。
最近何かと注目されている、A24というエンターティメント配給会社が、今年初めて発表した作品で、アリ・アスターという監督の長編デビュー作で、トニー・コレット、アレックス・ウォルフ、ガブリエル・バーン等が出演する2時間6分の作品。

これが映画祭で公開されるや、「怖すぎる」「ホラー映画の傑作」「新世代のエクソシスト」と評判になり、6月の米国公開を前に、予告編の第一弾が公開された。…但し、現在のところ、日本公開の予定は未だ決まっていない。

この予告編を観ても、いまいち内容が把握しづらいのだが、紹介されているストーリーを要約してみる。

グレアム家の長老エレンが亡くなり、その娘は、自分たちの祖先の謎めいた、恐ろしい秘密を解明し始めようとするが、10代の孫娘が奇妙な運命を受け継いでいることに気付く。
やがて、真相が明らかになるにつれ、自分たちが代々受け継いでいる恐ろしい運命を知り、それから逃れようと、もがき始めるのだが‥。

家族の悲劇を不気味で深い不安に変え、悪夢のビジョンを解き放つ傑作と評されているようだが、この予告編だけでは、詳細が不明で、ただただ孫娘の不気味さが印象に残る。
ともあれ、早めの日本公開を期待したい最近の一本、

A24 『Hereditary』オフィシャルサイト

日本公開予定作品『犬ヶ島』『男と女、モントーク岬で』『ファントム・スレッド』

2018年05月18日 00:09

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『犬ヶ島』(原題:Isle of Dogs)  5月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ他。
「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督による「ファンタスティック Mr.FOX」以来のストップモーション・アニメーション映画。
日本の架空都市メガ崎市で、犬の伝染病“犬インフルエンザ”が蔓延、人間への感染を危惧した市長は犬達をゴミの島へ隔離し、市長の養子で孤児のアタリは飼い犬スポッツを探しにゴミの島へと向かう。声優陣にはビル・マーレイ、エドワード・ノートン、スカーレット・ヨハンソン等が出演。
『犬ヶ島』日本語オフィシャルサイト

『男と女、モントーク岬で』(原題:Return to Montauk)  5月26日(土)新宿武蔵野館他。
「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフによる大人のラブストーリー。…作家のマックスは、新作のプロモーションのためにニューヨークを訪れる、実らなかった恋の思い出を綴った小説を携え、かつての恋人と再会を果たすが、別れてから何があったのか彼女は何ひとつ語ろうとしなかった。失意でニューヨークを離れる3日前に彼女から連絡が入り、モントーク岬への旅に誘われる。
『男と女、モントーク岬で』日本語オフィシャルサイト

『ファントム・スレッド』(原題:Phantom Thread)  シネスイッチ銀座他 5月26日(土)。
「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のポール・トーマス・アンダーソン監督がダニエル・デイ=ルイスと再タッグを組んだ作品。
1950年代、ロンドン。英国ファッションの中心に君臨し、社交界から脚光を浴びる天才的な仕立て屋のレイノルズはウェイトレスのアルマと出会い、彼女を新たなミューズとしてファッションの世界へと迎え入れるが‥。
なお、ダニエル・デイ=ルイスは本作品で俳優業から引退することを表明している。
『ファントム・スレッド』日本語オフィシャルサイト


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