VOD 『最後の決闘裁判』 鑑賞/雑感

2022年01月13日 21:48

リドリー・スコット監督作品で、日本では昨年10月に劇場公開されたばかりの作品、『最後の決闘裁判』(原題:The Last Duel)。
DVDのリリースは今月1月26日だが、既に12月からデジタル配信中。

キャストはジョディ・カマー, マット・デイモン, アダム・ドライバー, ベン・アフレック等で、なお、リドリー・スコットの次なる監督作品「ハウス・オブ・グッチ」は今月14日に公開され、アダム・ドライバーが続けて出演中でもある。

1386年、百年戦争さなかの中世フランスを舞台に、史実として真相不明なまま、実際に執り行われたフランス史上最後の「決闘裁判」を基にした物語を描く歴史ミステリー。
遠征から帰還した騎士の妻が、夫の旧友に強姦されたと、夫に訴えるが、目撃者や確たる証拠は無く、夫の旧友は無実を主張し、そこから生死を賭けた決闘裁判に臨む事になる。

事件を3人の視点から語っていく手法は、黒澤明の「羅生門」スタイルだが、誰の言葉が真実かは、史実通り真相不明なまま終わる。
決闘は"神による絶対的な裁き"として勝者は正義と栄光を手にし、敗者はたとえ決闘で命拾いしても罪人として死罪。そして夫が負ければ偽証の罪で妻までが火あぶりの刑を受ける事になる。

三者のそれぞれの描写がやや長い感があるが、決闘シーンの重量感と迫力は、さすがリドリー・スコット、一気に引き込まれる。

『最後の決闘裁判』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定 『スティルウォーター』『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』『クライ・マッチョ』

2022年01月04日 17:23

あけましておめでとうございます。昨年は事情により本サイトへの投稿が減りました、今年も同様になると思われますが、宜しくお願いします。

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『スティルウォーター』(原題:Stillwater) 1月14日(金)TOHOシネマズ シャンテ他。
監督トム・マッカーシー、主演マット・デイモンが、殺人罪で逮捕された娘の無実を証明するため、オクラホマ州スティルウォーターから仏マルセイユに渡り、異国の地で真犯人を捜す父親の姿を演じるサスペンススリラー。
娘役は「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン。
『スティルウォーター 』日本語オフィシャルサイト

『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』(原題:Ich bin dein Mensch) 1月14日(金)新宿ピカデリー他。
女優マリア・シュラーダーがメガホンをとったラブストーリー。ベルリンの博物館で研究をしている女性学者アルマの前に現れた男性は高性能AIアンドロイドだった。彼は過去の傷から恋を遠ざけてきたアルマの心を変えようとするが…。
ダン・スティーブンスがアンドロイドに扮している。
『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』日本語オフィシャルサイト

『クライ・マッチョ』(原題:Cry Macho) 1月14日(金)丸の内ピカデリー他
クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務めるヒューマンドラマ。落馬事故をきっかけに落ちぶれていき、ロデオ界のスターから引退した主人公が元の雇い主からメキシコにいる彼の息子を誘拐して連れてくるよう依頼され、不良少年の息子を連れてメキシコからアメリカ国境を目指すことになるが予想外の困難が待ち受けていた。
『クライ・マッチョ』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定『マトリックス レザレクションズ』『キングスマン:ファースト・エージェント』『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム 』

2021年12月12日 20:32

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『マトリックス レザレクションズ』(原題:The Matrix Resurrections)  12月17日(金)丸の内ピカデリー他。
1999年初公開のヒットで3作品のシリーズが作られたSFアクションの18年ぶりの新作。
勿論、主人公ネオを演じるのはキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー=アン・モスも続投。モーフィアスとエージェント・スミス役は新たにキャスティングされている。監督は過去3作品を監督してきたウォシャウスキー兄弟のラリー・ウォシャウスキーがラナ・ウォシャウスキーとして監督にあたっている。
『マトリックス レザレクションズ』日本語オフィシャルサイト

『キングスマン:ファースト・エージェント』(原題:The King's Man)  12月24日(金)TOHOシネマズ日比谷他。
こちらはシリーズ3作目となるスパイ・アクション、今回は組織「キングスマン」誕生の秘話を描き、世界大戦を裏で操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。
この親子をレイフ・ファインズとハリス・ディキンソンが演じ、敵となる怪僧ラスプーチン役にリス・エバンスが扮している。監督脚本製作はシリーズ全作を手がけるマシュボーン。
『キングスマン:ファースト・エージェント』日本語オフィシャルサイト

『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(原題:Spider-Man: No Way Home)  1月7日(金)丸の内ピカデリー他。
新スパイダーマンシリーズの「ホームカミング」「ファー・フロム・ホーム」シリーズの3作目だが、旧シリーズに登場したグリーン・ゴブリンやドック・オク、エレクトロ等の悪役が時空を超えて登場する、それもウィレム・デフォー、アルフレッド・モリーナ、ジェイミー・フォックスのキャストが再登板。
その他にベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジも登場する、監督は新シリーズ前2作と同じジョン・ワッツ。
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』日本語オフィシャルサイト

DVD 『RUN ラン』 鑑賞/雑感

2021年12月04日 19:22

アニーシュ・チャガンティなるインド出身のアメリカ人監督の「search サーチ」に続く二作目のサスペンススリラー、『RUN ラン』(原題:Run)。
主演は新人のキーラ・アレン、その母親役を「アメリカン・ホラー・ストーリー」のサラ・ポールソンが演じている。

郊外の一軒家で暮らす少女が主人公で、彼女は生まれつきの病気で、車椅子生活を余儀なくされていた。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学進学を望み自立しようとしていたが、ある日、自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親に不信感を抱き始める。

彼女の賢明な調査で、新しい薬と称して差し出す緑色のカプセルが、人間に与えるべきではない薬だと知る事になる。なぜ母は娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか。そこには恐ろしい真実が隠されていた。ついに少女は母親から逃れようと試みるが。

同じインド系の映画監督、M・ナイト・シャマランが撮りそうな物語ではあるが、シャマラン作品のような驚きはない。
脚本の詰めが甘いと言うか、緩いと言うか、もっとサスペンス感出してもいいよなと思えるシーンでもハラハラ感が無い。結構、高評価も見受けるが、B級の佳作という印象に終始する。

代理ミュンヒハウゼン症候群という病気があるらしいが、それにしても、後味が悪いサイコスリラーだった。

『RUN ラン』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』『悪なき殺人』

2021年11月25日 19:05

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『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(原題:Venom: Let There Be Carnage)  12月3日(金)他。
「スパイダーマン」でのヴィランとして登場し、スピンオフで「ヴェノム」として公開された作品の続編。今回はヴェノムの敵となるカーネイジが登場する。
カーネイジ役をウッディ・ハレルソンが演じ、ヴェノム役は前回に続いてトム・ハーディ、その他にミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリスが参加。監督はピーター・ジャクソン作品の常連だった俳優アンディ・サーキス。
『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』日本語オフィシャルサイト

『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』(原題:The Song of Names)  12月3日(金)新宿ピカデリー他。
「海の上のピアニスト」のティム・ロスと「トゥモロー・ワールド」のクライブ・オーウェンが共演した音楽ミステリー、監督は「レッド・バイオリン」「シルク」のフランソワ・ジラール。
1938年、ロンドンに住む9歳のマーティンの家に、類まれなバイオリンの才能を持つポーランド系ユダヤ人の少年がやって来る。マーティンと兄弟のように育っ少年はデビューコンサートの日を迎えた日に忽然と姿を消してしまう。
『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』日本語オフィシャルサイト

『悪なき殺人』(原題:Seules les betes)  12月3日(金)新宿武蔵野館他。
2019年の東京国際映画祭コンペティション部門で「動物だけが知っている」のタイトルで上映され、最優秀女優賞と観客賞を受賞したサスペンス。
フランスの山中にある寒村で、一人の女性が失踪し殺された。秘密を抱えた5人の男女がこの殺人事件を介して絡まり合っていくが、フランスとアフリカのコートジボワールをつなぐ壮大なミステリーに絡んでいた事実が明らかになっていく。
『悪なき殺人』日本語オフィシャルサイト

VOD 『モンタナの目撃者』 鑑賞/雑感

2021年11月18日 21:12

今年9月3日に劇場公開されたアンジェリーナ・ジョリー主演のサバイバルサスペンス。DVD発売は12月22日だが、昨日からデジタル配信されている、『モンタナの目撃者』(原題:Those Who Wish Me Dead)。

監督と脚本は「ウインド・リバー」のテイラー・シェリダン、共演にニコラス・ホルト、エイダン・ギレン、ジョン・バーンサル等が出演。

過去に悲惨な事件を目撃した事でトラウマを抱える森林消防隊員役に久し振りのアンジェリーナ・ジョリーを配し、目の前で父親を殺され、その暗殺者に追われる身となった少年との出会いをとおして、少年を守り抜くことを決意するが、2人の行く手に大規模な山林火災が立ちはだかる。

監督のテイラー・シェリダンの過去作品を観ると、「ボーダーライン」とか、そのスピンオフである「ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ」とかの脚本だけの作品は悪く無いんだが、監督も兼ねると「ウインド・リバー」のようなパッとしない作品になる。

本作は、ストーリー自体はよく有るパターンで脚本に新鮮味は無いし、追跡者の二人組も迫力に欠ける、何よりも事件の発端となった原因の悪側組織の詳細に一切触れてないので、一向に展開が盛り上がらない。

売りは、アンジェリーナ・ジョリーの主演で汚れ役をやらせている事と、山火事の描写だが、今更、やや盛りの過ぎたアンジェリーナ・ジョリーを出されても困るし、山火事のシーンも、実際の森を人工的に作り上げ、火を付けて撮影し、CG部分は僅かとの事が、オマケで最後に付いてくる撮影秘話で明かされるんだが、だからと言って観賞後の評価のプラスにはならない。

『モンタナの目撃者』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『エターナルズ』『ほんとうのピノッキオ』『アンテベラム』

2021年10月29日 10:34

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『エターナルズ』(原題:Eternals)  11月5日(金)TOHOシネマズ日比谷。
マーベル・スタジオによるスーパーヒーロー映画の新シリーズ、舞台は「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界。監督は「ノマドランド」のクロエ・ジャオ。
地球の人口が半分に減り、脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。彼らの名は、エターナルズ。だが、地球滅亡まで残された時間はたった7日。
『エターナルズ』日本語オフィシャルサイト

『ほんとうのピノッキオ』(原題:Pinocchio)  11月5日(金)TOHOシネマズシャンテ他。
ディズニーがアニメ化した有名な児童文学「ピノッキオの冒険」を、「ゴモラ」「ドッグマン」などで知られるイタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が、原作に忠実に、美しくも残酷に映画化したダークファンタジー。
既にギレルモ・デルトロも映画化を企画していたが、あちらはどうなったのであろうか?
『ほんとうのピノッキオ』日本語オフィシャルサイト

『アンテベラム』(原題:Antebellum)  11月5日(金)池袋HUMAXシネマズ他。
「ゲット・アウト」「アス」等のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが、本作で長編映画デビュー作を果たす新進のジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツの二人を監督を迎えた異色スリラー。「ムーンライト」のジャネール・モネイが境遇の異なる2人の人物を1人で演じる。
エンディングで、仕掛けられた伏線やヒントを探すために、もう一度観たくなると評判のスリラー・サスペンス作品。
『アンテベラム』日本語オフィシャルサイト

DVD 『アンモナイトの目覚め』 鑑賞/雑感

2021年10月14日 20:49

ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンの共演につられて観たら、なんと二人の百合映画だった。『アンモナイトの目覚め』(原題:Ammonite)。

勿論二人は初共演、脚本と監督は「ゴッズ・オウン・カントリー」のフランシス・リー。「ゴッズ・オウン・カントリー」は薔薇映画である(何だろうね、この監督の撮る作品)。

1840年代、イギリス南西部の海辺の町が舞台、世間との繋がりを絶ち人嫌いの女性古生物学者メアリー・アニング(実在した人物だそうです)。かって彼女の発掘した化石は大発見として大英博物館に展示されるに至ったが、今は土産物用のアンモナイトを発掘し、細々と生計を立てていた。ある日、続福な化石収集家を夫にもつ妻を数週間預かることになる。

古生物学者をケイト・ウィンスレット、化石収集家の妻をシアーシャ・ローナンが演じている。
驚いた事に、ラスト近くの短い時間だが、二人のヌードの激しいラブシーンがある。思わずケイト・ウィンスレットの「タイタニック」を思い出してしまったが、あれから20年以上も経っているとは…。

断っておくが、そのシーン目当ての観賞は止めたほうが宜しいかと。
何しろ物語は実に丁寧に、ゆっくりと進行し、描かれた年代の風景、衣装、全てが名画のように美しく、二人の圧巻の演技に魅せられる作品である。

『アンモナイトの目覚め』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ファーザー』 鑑賞/雑感

2021年10月07日 18:59

イギリスの名優サー・アンソニー・ホプキンスが認知症の父親役を演じてアカデミー主演男優賞を受賞し、彼のオスカー受賞は「羊たちの沈黙」以来二度目となる作品、『ファーザー』(原題:The Father)。

この映画の原作である戯曲の作者であるフローリアン・ゼレールが脚本・監督にあたり、オスカーはホプキンスの主演男優賞の他に脚色賞も受賞しているのだが、このシナリオが凄い。

認知症の父親を描くにあたり、介護側の視点ではなく、父親の視点から描いているのだが、記憶も時間も混迷して体験する世界を、そのまま映像化していて、急に変わる状況や人物に、はじめは戸惑うが、その方法を納得すると今度は映像そのものが、ミステリーであり、ある時はホラーと化す。この展開が実にサスペンス感満点で、画面にクギ付けになる。

そして巧いのは、時折、介護者の視点が挟み込まれる事により、支離滅裂な展開の原因が判明するように構成されていて、ただの認知症の幻想に終わらず、その理由も示されていることにある。
只、ここら辺りの描写は全体の展開から見ると如何なものかという面もあるが、まぁ些事ではある。

圧巻は主人公が置かれた環境にショックを受け、帰りたいと幼児退行するラストシーン。ホプキンスの凄まじい演技力に泣かされます。

『ファーザー』日本語オフィシャルサイト

日本公開予定作品『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』『キャッシュトラック』『デューン砂の惑星』

2021年09月25日 17:16

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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題:No Time To Die)  10月1日(金)TOHOシネマズ渋谷他。
コロナ禍で公開が延びていた「007」シリーズ25作目がようやく公開される。ダニエル・クレイグ5度目のボンド作品にして最後のボンド役。
監督は日系アメリカ人キャリー・フクナガ、今回の敵役を演じるのは、「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレック。
前作から続きレア・セドゥー、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス等が共演する。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』日本語オフィシャルサイト

『キャッシュトラック』(原題:Wrath of Man )  10月8日(金)新宿バルト9他。
ガイ・リッチー監督がジェイソン・ステイサムと16年ぶりにタッグを組んだクライムアクション作品。2003年の仏映画「ブルー・レクイエム」のリメイク。
LAの現金輸送専門警備会社、その現金輸送車(キャッシュトラック)を運転するのは、特殊な訓練を受け厳しい試験をくぐり抜けた強者の警備員のみ。ここの試験をぎりぎりで合格した主人公は周りから特に気に留められる存在ではなかったが…。
『キャッシュトラック』日本語オフィシャルサイト

『デューン砂の惑星』(原題:Dune)  10月15日(金)丸の内ピカデリー他。
フランク・ハーバートのSF小説の傑作が、デビッド・リンチ監督で映画化されたのが1984年、2013年には「ホドロフスキーのDUNE」なるドキュメンタリーや、TV映画シリーズもあったが、本格映像化は二度目となる。
監督はドゥニ・ビルヌーブ、個人的に「灼熱の魂」以来、注目し「メッセージ」「ブレードランナー 2049」等も撮っている期待の監督である。
主人公ポール役をティモシー・シャラメが務め、その他ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、オスカー・アイザック、レベッカ・ファーガソン等が集結。
『デューン砂の惑星』日本語オフィシャルサイト


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