映画『LOGAN/ローガン』とアメコミ『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』

2017年10月21日 00:06

映画『LOGAN/ローガン』(原題:Logan) の原作はマーク・ミラーのコミックス『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』(原題:WOLVERINE OLDMAN LOGAN)だと言う事になっているらしいが、両者は違うものなのでチト触れておきたい。

確かに、年老いたウルヴァリンを描き、暴力描写が成人向けであるという共通項はあるが、先ずはコミックスがあって、映画化が企画されたが、ストーリーは別物で、それぞれの世界の話になっている。

マーク・ミラーは「シビル・ウォー」や「キック・アス」の原作者で、コミックスではスーパービランに支配され、ヒーロー達が姿を消した未来で、カリフォルニアの寒村に、妻と二人の子供に囲まれ慎ましく暮らす一人の男の話として始まる。

年老いたヒーローを描いた作品と言えばフランク・ミラーの「バットマン:ダークナイト・リターンズ」という傑作があるが、マーク・ミラーの本作品も、影響を受けて創作され、熱の籠もったシリーズとして展開されている。…但し、両ミラーは兄弟ではなく別人である。

映画の方はヒュー・ジャックマンが、ウルヴァリンはこれで最後にしたいと言う意向を汲んでいる作品なので、ウルヴァリンもプロフェッサーも最後の作品になる、その点では今までのアメコミ・ヒーロー映画としては、異色の楽しめる作品になっている。

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『LOGAN/ローガン』日本語オフィシャルサイト
ヴィレッジブックス オフィシャルサイト
同上『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』ページ
本サイト、フランク・ミラー『バットマン:ダークナイト・リターンズ』記事

DVD 『盗聴者』 鑑賞/雑感

2017年10月19日 00:01

『盗聴者』(原題:La mecanique de l'ombre)、日本では劇場公開はされず、WOWOWがジャパンプレミアした2016年のベルギー/フランス映画。

新人と思われるトマス・クライトフという監督の作品だが、主演が「最強のふたり」のフランソワ・クリュゼなので、観客の呼び込みが格別難しい作品とは思えないが、やはり可成り、地味目の作品で劇場公開見送りは納得の出来だった。

内容は、巻き込まれ型のクライム・サスペンスで、そこそこ見せる展開になっていて退屈はしないのだが。
…真面目で平凡な中年の主人公が保険会社の職を失うところから物語が始まる。その後、突然の電話で、謎の企業からのオファーを告げられる。それは膨大な量の盗聴記録のテープを文書に起こす作業だった。

秘密厳守の上、数々の制約が課せられた仕事で、やがて盗聴音声の人物が殺害されて事を新聞で知り、自分が何やら巨大な陰謀に巻き込まれた事を主人公が知るのだが‥。
ぞの依頼人が「デジタルは信用出来ない、私は文字を目で見て記憶する」との説明がある事はあるが、今時、カセットテープからタイプライターでの紙の文章起こしとは、アナログ過ぎて、設定がいまいち乗れない。

まあ、見所としては、真面目過ぎる主人公が、その性格と、失業中ゆえの弱みから、ズルズルと陰謀に巻き込まれていく展開をサスペンスとして楽しめるか、否かで評価が違ってくる作品。

『盗聴者』紹介 WOWOWサイト。   ◎『盗聴者』予告編 Youtubeサイト

日本公開予定作品『セントラル・インテリジェンス』『グッド・タイム』『ザ・サークル』

2017年10月17日 00:01

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『セントラル・インテリジェンス』(原題:Central Intelligence)  11月3日(金)新宿武蔵野館他。
ドウェイン・ジョンソンとケビン・ハートのコンビによるアクションコメディ、監督はローソン・マーシャル・サーバー。
高校時代はスーパースターだったが、今は中年会計士のカルヴィンに、当時おデブでいじめられっ子だったボブから会いたいとの連絡が入る、しぶしぶ会いに行くと、彼の前に現れたのは、マッチョな肉体へと変貌を遂げていたボブの姿だった。
『セントラル・インテリジェンス』日本語オフィシャルサイト

『グッド・タイム』(原題:Good Time)  11月3日(金)シネマート新宿他。
東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した「神様なんかくそくらえ」のジョシュア&ベニー・サフディ兄弟の監督・脚本によるクライムサスペンス作品。
主演はロバート・パティンソンで、監督のベニー・サフディもパティンソンの弟役で出演。
ニューヨークで最下層の生活を送る兄弟が銀行強盗を計画、弟だけが逮捕されてしまう、兄は弟の移送された病院へ忍び込むが…。
『グッド・タイム』日本語オフィシャルサイト

『ザ・サークル』(原題:The Circle)  11月10日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズ他。
エマ・ワトソン主演、トム・ハンクス共演によるサスペンススリラー。原作はハヤカワから邦訳も出ているデイヴ・エガーズの同名の小説。
世界最高の巨大SNS企業"サークル"に就職した主人公の女性が、経営者の目にとまり、自身の24時間を公開する事となるが、予想外の人気が思わぬ方向に進み始める。
『ザ・サークル』日本語オフィシャルサイト

DVD 『スプリット』 鑑賞/雑感

2017年10月14日 00:08

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M・ナイト・シャマラン監督作品で、"多重人格もの"にして女子高生を拉致監禁物語という話題作。しかも主演の多重人格者を演じるのがジェームズ・マカヴォイ、『スプリット』(原題:Split)。

当方は基本、人がどうあろうとブログ上でネタバレはしない方針なので、未見の方はご安心いただきたいが、まぁ、あちこちで盛大にネタバレされている現状に鑑み、少しだけ言わせてもらえば、シャマラン自身が「結末を予想してもムダだよ」という通りで、通常のミステリーでの、ドンデン返しをあれこれ想像、推理しても全て外れます。

いや、この意外な結末は、ほとんど楽屋落ちと言ってもいいようなエンディングなので、シャマランファン以外には意味が判らないんじゃないだろうか。

まぁ、オチを楽しむよりは。ジェームズ・マカヴォイの演技を楽しむ作品で、ついでに、訳ありの高校生役のアニャ・テイラー=ジョイを鑑賞する映画でもある。

…それにしても感想を書きずらい作品だ。

『スプリット』日本語オフィシャルサイト

DVD 『ジェーン・ドウの解剖』 鑑賞/雑感

2017年10月12日 00:38

ノルウェーの映画監督ってミステリーやホラー映画を数多く撮っているが、アンドレ・ウーブレダルという監督も2012年に「トロール・ハンター」という作品を撮っているが、当時のフェイク・ドキュメンタリーの流行にうんざりし未見だった。
但し今回の『ジェーン・ドウの解剖』(原題:The Autopsy of Jane Doe)を観て、今度、探して観てみようと思う。…こんな面白いモノ撮る監督とは知りませんでした。

題名のジェーン・ドウって身元不明の人間の仮名で男性の場合はジョン・ドウになるらしい。そのジェーン・ドウが、田舎町の遺体安置所と火葬場を経営する個人の検死官親子のところに運び込まれる。一家惨殺の家屋の地下から裸で発見された身元不明女性である。

この解剖中に不可思議な現象が次々と発生するホラー映画なんだが、リアルな解剖シーンがメーンなんで、苦手な方には絶対勧めませんが、解剖で科学的に状況を解明しようとする展開がミステリーとして面白い。
謎を解き明かす過程で、あり得ない状況の続出に、一体どんな超自然的解釈になるのかが興味深かったんだが、そこに持って行ったか、と少し残念な気もする。

但し、ホラー映画としての伏線の効かせ方が巧く、最後まで楽しめる作品になっていて、ラストは続編やシリーズ化も出来そうだ。

死体役を演じるのはロシアのモデルさんらしいが、これが観ていて、何処まで女優で、何処から人形なんだか判らないほど、特殊メイクと視覚効果でどっぷり見せてくれますが、顔のアップがたびたび挿入されるだけで、キレイで恐いです。

『ジェーン・ドウの解剖』日本語オフィシャルサイト

10月3連休最終日 変わりゆく秋葉原

2017年10月10日 00:32

久し振りの秋葉原フォット、相変わらず変化の速度が速い街の写真をどうぞ。

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秋葉原東西自由通路のあった辺り、通路は残っているが、上にかかる建物を建設中、しばらくすると、ここからホームは見られなくなります。

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一番通ったパーツ屋さんも無くなり、何と、アパホテルに‥。

下は、元ソフマップ本館から変わって、約四ヶ月目のビッグカメラ秋葉原店。

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7年前に撮った写真を見ると、日々、ダイナミックに変貌を遂げている、と思わずにいられない。
では、ここでもっと古い秋葉原の写真をどうぞ。Printerest 秋葉原 昭和ページ、アキバ以外も載っているけど…。

DVD 『渦 官能の悪夢』 鑑賞/雑感

2017年10月07日 00:17

前回の「静かなる叫び」を観て、こちらも観たくなり探した作品、『渦 官能の悪夢』(原題:Maelstrom)。

ドゥニ・ヴィルヌーヴが2000年に監督・脚本を手がけた作品、これでヴィルヌーヴの日本公開作品は、個人的に、全作を網羅した事になる。…原題の"メイルストロム"は、大渦潮を指す英語の事らしいが、邦題の"官能の悪夢"の付加は余計。
主演はカナダの女優マリ=ジョゼ・クローズ、撮影がグザヴィエ・ドランの作品を撮っているアンドレ・ターピン。

若くしてブティックのオーナーでもある女性が、酒をあおった帰り道、一人で車を運転していて誤って男性をはねてしまう。パニックになり、そのまま走り去ってしまう。ところが、どういうわけだか事件は発覚しなかったが‥。

兎も角、奇妙な映画である、なにせ、まな板の上の料理される前の怪魚が、"時間が無い、こと切れる前に。これを話しておきたい"と言って物語が始まるのだ。何だ、これは、コメディかと思いきや、主人公の女性の堕胎シーンに変わる。
悪夢の始まりのようなオープニングに混乱しつつ、鑑賞していくと思わぬところで物語が繋がり出す。

しかし、この関連性がほとんどブラックジョーク的悪趣味要素に満ちていて、いつのまにか、この奇妙な世界に引き込まれてしまう。…地下鉄のホームとバーで出逢う怪魚そっくりの顔のおっさんとか、魚屋さん一同が故人を忍ぶシーンとか、こんなんでいいのか、と問い詰めたいけど、面白いから、まぁいいか、と許してしまえる映画です。

しかし、万人にお勧め出来る作品では絶対ない事も保証します。

『Maelstrom』英語字幕版予告編(YouTube)

DVD 『静かなる叫び』 鑑賞/雑感

2017年10月05日 00:02

ドゥニ・ビルヌーブの監督作品、『静かなる叫び』(原題:Polytechnique)。
2009年の作品だが、昨日10月3日に日本版がリリースされた。

「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映されたという事もあったが、テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」が元になった「メッセージ」や「ブレードランナー 2049」の監督として注目されはじめた監督であり、過去の作品も掘り出されてきたようだ。

当方が初めてビルヌーブ作品を観たのは「灼熱の魂」で、この作品に打ちのめされ、「プリズナーズ」「複製された男」「ボーダーライン」、と日本公開作品は追ってきた監督でもある。 

…しかし、まさか、この次期、アメリカ・ラスベガスの銃乱射事件の直後に、こんな内容の作品に出逢うと思わなかった。‥こちらは2009年にカナダで起きた実際の銃乱射事件がモチーフになっている。
冬のモントリオール理工科大学、降りしきる雪、飛び散る鮮血、但し全編、モノクロームである。この撮影が見事に美しい。

犯人側の描写と被害者側の描写が交互に描かれるんだが、途中から被害者側の時間軸が移動するので、多少、面食らうが、この後、傑作を量産する、いかにもヴィルヌーヴらしい構成になっている。
事件後、母親に逢いに行く被害者の男と、やがて母親になる被害者の女、という終わり方は、「灼熱の魂」に通じるヴィルヌーヴのテーマなのかも知れない。

『静かなる叫び』日本語字幕予告編(YouTube)

DVD 『夜に生きる』 鑑賞/雑感

2017年10月03日 00:19

ハヤカワ・ポケット・ミステリから新書版で邦訳が出て、映画公開前に文庫版も発売されたデニス・ルヘインの同名小説を、ベン・アフレックが監督した作品、『夜に生きる』(原題:Live by Night)。

なお、ベン・アフレックは脚本と主演も務めている。共演にエル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、ゾーイ・サルダナ等。

原作がデニス・ルヘインで監督がベン・アフレックだと「愛しき者はすべて去りゆく」を映画化した「ゴーン・ベイビー・ゴーン」があるが、同じベン・アフレック主演の「ゴーン・ガール」もあるのでややこしい、ちなみに「ゴーン・ガール」はデヴィッド・フィンチャーの監督作品。

禁酒法時代のボストンを舞台に、警察幹部の父への反発から、ギャングの道を選んだ男の生き様を描く犯罪映画。
正直言って、アフレックの監督作としては「ゴーン・ベイビー・ゴーン」や「アルゴ」程の面白さは無い。物語が小粒にまとまっていて、サスペンス感が感じられず残念な作品になった。

但し、スコセッシやタランティーノ等の作品でアカデミー撮影賞を受賞しているロバート・リチャードソンの撮影が美しいので退屈はしない。
当時の町並みとか、ファッションとか、舗装されていない道路を土煙をあげて走るクラシックカーとか、中でも、たびたび挿入される空撮が美しい。

作りは丁寧で、手堅く、重厚感はあるのだが、展開がナレーションだけで進行する部分が残念。

『夜に生きる』日本語オフィシャルサイト

Atist Pickup アシュリー・ウッド

2017年09月30日 00:11

アシュリー・ウッド(Ashley Wood)、1971年オーストラリア生まれ、ジャッジ・ドレッド等のキャラクターを手がけ、イギリスのコミック業界で作品を発表し、その後アメリカに渡り、マーベルやDCコミックス等の会社で働きながら作品を発表。
トッド・マクファーレンの"スポーン"の為のグラフィック・ノベルやカバーアートを手がけ、コナミで小島秀夫と一緒に"メタルギアソリッド"の制作に関わり、日本でのファンも多い。
そのアートワークは油彩とデジタルを融合させた作品から、フィギュアのパッケージ画、ペン画と多岐に渡り、クール且つ、ユーモア且つ、迫力がありながらチャーミングな作品が多い。

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2004年にオーストラリアで7174 PTY LTDを設立、エンターテインメント企業として、コミックス、映画、玩具、TVゲーム業界向けのエンターテイメント施設の開発に積極的に取り組み、数々の賞にノミネートされ受賞も多く、出版した書籍、アートブックは多岐に渡る。
クリス・ライオールによる「Zombies Vs Robots」の挿絵や、「World War Robot」の画集が有名で、この二作は「ゾンビvsロボット」 「ワールド・ウォー・ロボット」のタイトルでパイインターナショナル社から日本語訳の単行本も出ていて、同社からは、その他に「アシュレイ・ウッド画集 Zawa-zawa」も販売されている。

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Ashley Wood Official website。    ◎Ashley Wood Instagram Page
Pinterest「Wood」画像。    ◎Pinterest「Ashley Wood」画像


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